第31話 闘技場
俺たちは店をでる。
外に出てみれば多くの人が一方向に向かって歩いていた。
俺は一人の老人に聞く。
『ここの住民はどうしたんだ?いったいどこに向かっている。』
『なにやらのードラゴンをのー操る実験がなんとかだそうじゃ、、、、わしにはよくわからんお主達で見に行けば良いじゃろう。』
『そうか、』
俺はファインを見て
『行くか?ファイン?』
『ええ行くわ。』
俺たちは闘技場のようなところまで行く。
闘技場は首都のものよりは小さいが大きく壮大だった。少し嫌な気分になる。
俺たちは住民の列に紛れ中に入る。
闘技場の中は石でできた椅子が並んでいてもうすでに多くの人が座っていた。
俺たちは後ろの方の席に座る。
闘技場の真ん中に一人のお爺さんが立つ。
お爺さんは喉に木の枝のような杖を当てて
『皆さまこんにちは。この度は我々ペタル魔法技術研究会の従属化魔法についての発表会に来てくださりありがとうございます。
今回の研究はあらゆる物を魔法発動者の意図するように動かすという魔法です。
噂になっておりますドラゴンだけでなく、馬や人間などの生物全般に機能します。
今回は実際にこれらの生物が我々の意に沿って動く様子を見ていただきたいと思います。』
そう言い喉から杖を離し。戻っていった。
闘技場の真ん中が下がる。
少し経っておりの中に入ったドラゴンが出てきた。大きさはファインよりは小さいがそれなりに強そうなドラゴンだった。ドラゴンを唸りをあげ、檻を叩き、齧る。
『え?、うそ、、、』
ファインはショックを受けていた。
ドラゴンの周りに数人の魔法使いがくる。
一人の魔法使いが半径五メートルの魔法陣を書いた。布を檻にかぶせる。
周りにいた魔法使いが両手を前にした。
少し経って檻に白い巨大な魔法陣が現れる。
白い魔法陣は檻の上から下まで降りる。
さっきまで檻を叩く音、何かに傷をつける音がこちらまで聞こえるぐらい暴れていたのが治る。
布が燃えてなくなる。
『え、』
ファインは目を大きく開き驚いている。
檻の中には意気消沈したドラゴンがいた。一人の男が鎖で繋がれた奴隷を檻の中に入れる。ドラゴンはピクリとも動かない、ただ静かに呼吸するだけだった。
一人の男が話し始める。
『皆様がご覧のように先程まで我々を殺そうと暴れていたドラゴンが、人を視界に入っても大人しくなっています。今、このドラゴンは私の従属化魔法によって制御されています。
試しに命令してみましょう。では、まずは自ら自身の尻尾を食べるように命令してみます。』
そう言い檻のドラゴンに向け杖を向ける。
少し経って、檻のドラゴンは自身の尻尾を食べ始めた。
『え、ひどい、、、う、』
ファインはドラゴンの方を直視しないよう。目を手で覆い横を向いて下を向いた。
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