第28話 同じ
『ゴゴゴゴゴ、』
建物の裏から地ならしが聞こえる。
一つの建物に目が入る。
〈馬車運行〉
俺はファインに言う。
『ファイン、城の近くまでは遠い。馬車に乗って行こう。』
『え?うん?わかったわ』
俺はファインの手を引いて建物の中に入る。
『いらっしゃい! お客様どこまで行きますか?』
いきなり店員が話し掛けてきた。
『お、ああ、城の近くまで頼む。』
『わかりました!では二十五ペリカをください。』
俺は二十五ペリカ払う。
『まいど、ありがとうございます!では案内します。こちらへ』
店員は奥の扉を開けて俺たちを案内した。
扉の奥にはいくつもの馬車があった。
店員について行き、馬が一頭の小さな馬車に案内された。
『では、こちらでよろしいですか?』
『ああ』
『ではお乗りください。』
俺とファインは椅子に座る。店員は馬の手綱を持って前に座ってきた。
店員は手綱を引く。
『ヒッヒヒヒーン』
馬が動き出した。
馬車は石でできた道を走る。周りには荷台をつけた馬車、客を乗せた馬車などが走っていた。
ファインが俺に聞く。
『あの馬たちは人間の奴隷なの?それとも仲間?』
俺は答える
『馬は俺たちの移動手段だ、、、まあ奴隷だよ』
ファインは少し残念そうに
『そう、変わらないのね。』
何分かして馬車は馬車専用道路の脇に止まった。
『お客様、着きました。この建物の間をなければ貴族様の城の近くに着きます。』
『そうか、』
俺は馬車から降りながら言う。
ファインと俺が降りるのを見て店員は
『ではよい一日を』
『やあー』
店員は手綱を引く
馬が唸り、どこかへ走り出した。
俺たちは建物と建物の間を通る。
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