第23話 変化

俺は魔獣とこに近づき、短剣を魔獣の脳天に突き刺す。


ファインが来る。


『ごめんなさい、レオ、私の不注意で、、、』


『大丈夫だ、問題ない』


周りを見る。

皆口を開け驚いている。


お盆を落としたらしくスープが溢れていた。



『皆さん大丈夫ですか?』

ファインが突然俺から離れ言い出す。


周りに沈黙が広がる。


『ごめんなさい、皆さん大丈夫じゃないですよね。すみません。』


また沈黙が続く。


俺は耐えかねて

『すみません、班長、ファインを元のところに連れてきます。』


班長は

『あ、ああ、わかっ、た。』


『さあ、行こう、ファイン』

俺はファインの手を引く。


俺たちは畑の方に向かって歩き出す。



『ファイン、どうして村の連中を助けるんだ?』


ファインは少し考え

『私がいけないの、この村がこんなになったの、だから、、、』

ファインは立ち止まり下を向いてしまう。


『そうか、だったら頑張ろうか、』

俺は言う。


俺はまたファインの手を引いて。


『さあ、行くぞファイン、村を治すんだろ。』





俺は畑に向かいながらさっきの魔獣との戦い

を思い出していた。


初めて他者の攻撃したものに自分から手伝った気がした。


自分は前まで勇者だった、だが、今俺は勇者ではなくただの剣がうまい一人の男でしかない。


俺は何故だかファインがその理由を教えてくれる気がした。


『ファイン、俺は俺の弱さが知りたい、お前を知りたい、俺について来てくれないか?』


『え?』

ファインは顔を上げて

『当たり前でしょ。なんでも教えてあげる。』


『そうか、頼む、』






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