第17話 誤解
教会にさっきまで共に木こりをしていた班がきた。
グレイトは俺に言う
『レオくん、ファインさん、今日はご苦労であった。もうすぐ夕食だ、皆で食べないか?』
『はい』
ファインは言う。
俺も
『ああ、そうする』
『そうか、ではな、』
グレイトはそう言いいどこかへ行った。
『カンカンカン』
鍋を叩く音がした。
『皆さん夕食の用意が出ました。』
図太い声の男が言った。
座っていた人や立って何かしていた人が一斉に声のした方に向かった。
『俺たちも行こうファイン、』
『ええ』
もう多くの人が列を成して食事の配給を待っていた。
『おお、さっきのあんちゃんたちだね、』
後ろに並んでいたおっさんが話しかけてきた。
『いやー凄いね君たち。グレイトさんから聞いたよ』
ファインを見て
『君がファインちゃんだね。君があの大量の木材を運んだ、なんてねー。助かるよお陰でうちらの村の復興も早まる。』
『ええ、よかったです。』
おっさんは俺を見る
『君がレオくんだね。昨日はありがとうね。
村を守るのを手伝ってくれたそうじゃないか。』
『ああ、、、、大部分の虫はファインが倒したのですが。』
『おおそうか、まーでもよくやってくれた』
おっさんはつづけて質問してきた。
『そういや、ファインちゃんはどうやって大量の木材を運んだり、一体でも倒すのが難しいらしい虫を倒せたんだい?』
『............』
ファインは答えないで下を向いてる。
『それはファインがドラゴンだからです。』
おっさんは目を丸くして明らかに驚いていた。
『き、き、君が?』
おっさんは少し落ち着いて
『どうやって彼女と仲間になったんだ?普通、ドラゴンは人間と敵対勢力ではないのか?』
『まーないろいろしたよ』
てきとうに答えた。
『はい!次のかた!』
女の声がした。
気づけばもう俺たちの番だった。
俺たちはめんどくさいおっさんから離れた。
『はい!』
女は俺たちに食事を入れたお盆を渡す。
俺たちは足早に離れた。
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