第15話 立ち上がり

『あ、君たち、昨日の人だね?』

俺の肩を叩いた。


俺は後ろを向き叩いた本人を見る。


『ああ、』


『そうか、昨日はありがとうな、お陰で村は守れた。』


『そうか、』


『昨日言っていた報酬のことなんだが、あいにくこの村はこの有様だ、出せるものが無い。すまないが、もう少し待ってくれないか?』


『ああ』


『レオ、私この村を治したい。』

ファインが会話に割り込んできた。


『は?、、、ファインどうしたんだ?ファインにはそんなことをする理由なんて無いだろ。』

つい、ファインに強く言ってしまった。


『それは、、、、ううう』

ファインは言葉が詰まってしまった。


『それはありがたい!お嬢さんありがとうございます!』

男は急に言ってきた。

『ではそうゆうことで、今日の午後教会の前に来てください。』

男は勝手に取り決め足早に俺たちのところから離れて行った。


『いいのか?ファイン?これで、』


『うん、これでいいの全部私が悪いんだから』






正午、


俺たちは男の言われたとうり教会の前にきた。


教会の前には、昨日戦っていた人、若い男女、が集まっていた。


皆が、俺たちのことを見つめて話し合っている。


誰かが椅子に乗って皆の前に立つ。


『皆昨日は散々だった、今回の戦いで戦死した者、食い殺された者、が沢山でた。その分悲しんでいる者は多いだろう、


しかし我々は前に進まなければならない。死んだ者たちが守ったこの村を維持するのは俺たちの役目だ!


さあ!みんな村を治そう!』


そう言い男は椅子から降りた。


続いて役割の説明が始まった。





俺たちは家の材料になる木を森から村に運ぶ班に選ばれた。


皆でありったけの斧を持って森に入った。


村には危険な動物がいるので俺は班の警護するチームに入り、ファインは木を切り運ぶチームに入った。


森に入り辺りを警戒する。

俺は危険な動物の匂いはしないので、近くにいた木を切ろうとしていた人に。


『切りましょうか?』


『え、あ、はいお願いします。』


俺は剣を抜き構えて、木に薙ぎ払いをくらわせ、根本から切った。

木は倒れる。


『おお、すごいな君』





みんなで日が暮れるまで木を切り続けた。


夕日が終わる頃

班の全員木を集めて置いたところで休憩していた。


『君、疲れたか?俺は疲れたな』

正午頃演説していた男が言う。


『ああ、』


『そうか、、、、そういやそこのお嬢さんはドラゴンなのかね?』

男は座っているファインを見る


『はい、、、それがどうなさいました?』

ファインは答える。


『いやードラゴンならこと大量の木材を空を飛んで運んでいけそうでさ、お願いしたいんだ。』


『はい、やります。』

ファインは答える。


ファインは立ち上がり、男について行った。






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