第12話 雨

ファインは爺さんのいた小屋の目の前で地面に着く。


俺はファインの背中から降り小屋に入ろうとした。


『ファイン?小屋に入らないのか?』


ファインはドラゴンの姿のまま答えた。

『私はいい、外で過ごすから』


雨が少し降り始めていた。


『いいのか?外で?』


『ええ、いいの、レオは早く入って。』


俺は小屋に入る。


燃えていた焚き火は消え残骸だけが残っている。俺は近くの壁に寄りかかった。


数分後には雨降る勢いがまし、水溜りに、小屋の屋根に、木の葉に、大粒の雨が当たる音が辺りを賑やかせた。

雷が遠くで鳴った。


俺は眠りについた。



小鳥のさえずりが聞こえて俺は目を覚ます。


雨は止んだらしく、鳥の声しか聞こえない。


俺は小屋の扉を開け、外にでる。

辺りは水溜りがたくさんある。


俺はファインがいたところを見る。

大きなドラゴンが寝ていた。


俺はファインの近くに行く。

いつ見ても巨大なドラゴンだ


俺はファインの元を離れよと歩き出した。

二、三歩して。止まる。

俺は小屋に戻ろうと再び歩き出した。


小屋に戻り薪、鍋と小物を持って再び外に出る。ファインの近くでそれらを置いて森の中に入る。


森にはキノコ、山菜が沢山あった。それらを取り再びファインの元に行く。

道中で見つけた鳥を掴み取り戻る。


ファインの元に着いた。

薪をくむ、木の棒を回転させ火を起こし、薪を燃やす。


焚き火の上に鍋を置く。

鍋に水、少しの調味料を入れ森で取ったものを一つ一つ処理して入れた。


数分後、

ファインは薪が火で割れる音で起きた。


『おはよう、ファイン、今朝食を作っている』


ファインは俺を見て呪文を唱え人の姿に戻った。


『そう、レオ、おはよう。』

昨日のことがショックだったらしく元気がなくて大人しかった。


俺たちは朝食を静かに食べる。

辺りには焚き火の音、鳥の声、風の音しかなかった。


空はすっかり明るく、青空と白い雲があった。



食事を終え、


『ファイン、村にもう一度行かないか?』


『ええ、』

ファインはそう言いいお椀を置いた。















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