第10話 地上戦
俺は前方10メートル先にいる虫の軍のうちの一体の目の前まで体を捻り剣を回して斬りかかる。
虫は真っ二つに分かれた。
すぐに剣を構え直しその後ろにいた虫に飛び斬り
また二つに分かれる。
そのままの勢いで横にいた奴を薙ぎ払いで斬った。
空を見ればドラゴンの姿になったファインが大量の虫に口から炎を出して燃やしていた。
燃やされた虫は一瞬で消えていった。
俺の後ろに虫がくる。
体を一回転させ虫の頭を斬る。
横を見れば、少し先で協力して戦う農民たちが見えた。その中にさっきの爺さんもいた。
こっからはひたすら虫どもを切り刻んでいった。
一通り近場の範囲にいた虫を一掃した後。
『カン、カン、カン、』
さっき爺さんと農民たちがいた方向で鐘が鳴る音がする。
村の城壁に虫が大量にこびりついていた。
俺は剣を構え直し、そこに行こうとした。
『ゴ、ゴゴゴオー!』
空の煙の中から大量の炎が虫たちを燃やして灰にしていった。
煙の中からファインが現れ壁に蔓延っていた大量の虫を燃やし尽くした。
ドラゴンは鐘の鳴っていた塔に乗り壁の近くにいた虫たちから順にその口からでる炎で燃やしていった。
虫たちは体の一部が燃えて暴れ回る。
ファインは容赦なく再びその口で地獄を作る。
再び炎が通ったとこにはまる焦げになった虫の残骸だけがあった。
俺に近づくものが見えた、
立ち尽くす俺に村の住民が近づいてきた。
農民は皆どこかしら傷を負っていた。
肩の一部がない者、足が片方なく隣の人に肩を借りる者、などたくさんいた。
その中に爺さんはいなかった。
『君は?ここら辺の虫は君が?』
剣を持った比較的強そうな男が俺に近づく。
『ああ、』
『そうか、見知らぬ奴だか、ありがとう。お陰で村は守れそうだ。』
『そうか、』
『君はあのドラゴンを知っているか?なぜ虫たちに攻撃しているんだ?』
『あれは、、、、俺の連れだ。』
『そうか、ありがとな。』
男は村の住民の集団の中にきえていった。
俺はまた一人になり、ドラゴンが森を燃やすのを見る。
ドラゴンが俺たちのところ飛んできた。
ドラゴンは俺の目の前で地面に着く。
ドラゴンは一人の赤髪の美女になった。
『レオ!虫は全て焼き尽くしたわ。次はどうしたらいいかしら?』
ファインは汗一つなく平然とした顔で言ってきた。
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