第2話 会話

俺は彼女(ドラゴン)の発した言葉に驚きつつ。

「君は俺を殺さないのか?」


彼女は元気よく笑顔で

「はい!、私は貴方を殺しませんよ!安心してください!」 


彼女は何か忘れたことを思い出したらしく

「あ!、私自己紹介するの忘れたいました!、、、私の名前はファインです!よろしく人間さん、あ、貴方の名前は?」


俺はファインの話に驚きつつも従わないといけない気がして、

「ああ、俺の名前はレオだ、よろしく」


ファインは初めて玩具をもらった子供みたいに嬉しそうに

「レオていうのねよろしく!」


ファインは俺にきく

「ねえ、どうしてここにきたの?もしかして私に会いにきたの?もしかして私に惚れの?」


「いや、君に会いにきたわけでは無くて、自分がどこにいるのか高台で確かめようと思ってここにきた。」


「あら、そうなの?残念、でも、いいわ貴方に会えたのだから。今日は良い日ね。」


俺にとっては馬に落とされ、変なドラゴンに体を締め付けられる最悪の日だ。

「あ、レオくん全然嬉しそうじゃない!」


彼女は俺の全く嬉しそうじゃないほっぺたをあげてきた。

「これでよし、絵本の王子様みたい、」


「は?」

俺は思わず言ってしまった。


「え、いやだった?ごめんなさい」

彼女は玩具を取り上げられた子供のようにしょぼくれてしまった。


俺は彼女の機嫌を損ねるのはよく無いと思い、

「あ、いや、驚いただけで、」


「え!そう?よかったー嫌われたかと思ったー」

彼女機嫌を取り戻した。


そしてまた俺に聞いてきた。

「さっきここにきた理由は自分の位置を確認する為だったよね、どう?わかる?」


俺は彼女の要求に従うために山の下の景色を見て何か報告できそうなものはないか必死に探した。

そしてここの山から2キロぐらい先に小さく見える道を見つけた。

「あ、わかりました。」


俺はその道に指をさし

「あそこの道は私がここに来る前に通っていた道です。」


「あら、そう、あそこを通ればどこにいくの?」


「小さな村に着きます。」


「え!村?絵本に出ていた?」


「ん?まーはい村に着きます。」


「あら、そう、私村に行きたい!案内して!」

ファインは何かをねだる子供のようにお願いしてきた。


俺は機嫌を損ねるのもよくないし、第一、俺もそこの村で静かに暮らすつもりできたわけなので、案内することにした。

「わかりました、行きましょう。」


「ちょと待って。」

ファインはそう言うと、後ろにさがり、また何かを喋る。


すると、ファインの上にさっき見た白い魔法陣があらわれる。

そして気づけばファインはまたドラゴンになっていた。

「きなさい、レオ、私の背中に乗って、」


俺はファインが何をするつもりなのかわからないが従うことにした。


俺はファインの背中にのる。


「よし、乗ったね?レオ?」


「ああ、乗った。」


「そう、いくわ。」


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