第7話中学二年生になって…
母が「出会い系で知り合った、顔も知らない会ったこともない人と一緒に住む!ついてきてくれる?」というので、悩みに悩み、母つんにもちゃんと女としての幸せがなきゃだめだよね…と変な大人な理解を示し、ド田舎から東京ど真ん中へ。
転校先ではうちの方言がキツくていじめの対象になった。
でも、気にしないと決め込んでスルーしてた。
物を隠される、机が移動されてる、教科書が見つからない、ペアがいない、おちょくりにくる、そんなことは日常茶飯事だった。
ある日遠足で、うちが写った写真を見てびっくりした。全部確認したけれど、笑ってない。
全て真顔で写ってた。
笑ってたつもりなのにってそこそこショックだった。
笑い方を完全に忘れていた。
でも後日、音楽の授業で、「笑顔みたいに口角をあげて歌いましょう♪」の一言で、これが笑っている顔の形なんだって学べたのは良かった。
これで普通に近づけると思った。
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