第2話

 モルモットはグレープゼリーのように鮮やかに屠られた。辺りには、レベルアップの音だけが響き渡った。


 幻想的とは言えなかったが、ラクダをみたらし団子で手なずけるよりかは現実離れしているだろう。


 しょせん車エビはロブスターではないらしいが、それでもカタツムリはナメクジになれると信じているようだった。誰か諦めさせてやればいいのに。


 鉄くずとなったいわし雲は、自らに貼られたレッテルを剥がすのに精一杯だった。


 猿ぐつわはサクラの花びらで作る。伝説の槍はもめん豆腐で作る。


 画期的な焼きそばを開発したが、農業には役に立たないということで意見は通らなかった。


 しかしそれをさしおいて、確実に言えることがあるとするなら、歯磨き粉には冥王星が含まれていない、ということだ。


 優しい声をしたビックリマークと協力してチャンピオンになろうというのはあまりおすすめしない。


 そのときだ。


 大陸が徐々に、地球からもげ始めたのは……





 ふふっ、こうやって妄想するのも、なんだか楽しいことだ。


 私はナイトキャップをかぶり直して、また眠りに就いた。

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