ぶちこんでやれ
その後、潤沢にある資金を惜しみなく放出しすべての窓に鉄扉を溶接した。
巻山は俺の想像通りの物に仕上げてくれ分銅はすべての部屋に監視カメラを取り付け俺の別荘からこの監獄の様子が見られるようにした。
そううして琢を呼びつけこの監獄を見せると。
「これは素晴らしいものだ!」
飛び跳ねるように喜んでいる。
「自分はもう珍棒たまらんですよ!」
なんて股間をもみしだくしぐさまでして品の無いやつ。
本当に吐き気がする。
ある程度、監獄を見せて時期が来たらレイプをてつだってやると伝え家に帰す。
分銅と巻山のふたりから「何をするつもりなんですか」と聞かれ手伝うふりをして琢と團の二人を監禁する。
それでどんな行動にでるのか観察すると。二人は肯定も否定もせず「そうですか」といつものように何の興味も無いような返事をしそれぞれの部屋に戻っていった。
我の無い人間は本当に一緒に居て楽だ。
後はいつ実行するか。
俺はキューバ葉巻のパルタガスを銜えながらぼんやりと思考する。
とりあえずスマホで自分の動画についているコメントを読む。
俺ほどの大物になると毎日メールやコメントが星の数ほど届く。
昔はその内容に一喜一憂していたが今は屁とも思わない。讃辞コメントもアンチコメントもだ。
ただ葉巻を燻らせながらコメントをぼんやり見ているのがたのしくはある。
ツイッターに届いているメールを見ているとふと目に付いたものがあった。
そいつのアイコンの画像が本当に実家の目の前の道路だったのだ。
ついに身元が暴かれたのか。最悪だアンチに実家を荒らされるのは避けたい。
弁護士を呼ぶべきか、しかし弁護士を呼んだ時点で此処は本当の実家だと吹聴するようなものだ。
東京出身じゃないことがバレるのもウザい。
アイコンだけで頭がぐるぐると廻ったがよく見ると自分の動画配信に誘導しているだけ。
そしてその動画配信は毒にも薬にもならない薄く本当に面白くないものだった。
なんだコイツは。
ツイッターを見に行ってみると、なんとこのガキ自分の住所まで曝している。
ちょっと頭がおかしいのか。
そしてたまたまコイツがゲームの実況配信中だった。
ぼんやり見ているがあまりの面白くなさに笑えてきた。
「そうだコイツもあのボロ屋敷に閉じ込めよう」
そして数日たった頃、分銅の携帯に着信があった。
いつでも連絡してこいと伝えていた琢からだ。
その内容は悍ましいもので。
「團さんを犯すなら制服の團さんがいい。手伝って欲しい。團さんとおまんこしたい。はやめに実行したい」
さすがの俺も巻山も失笑する。
あのガキはイカれてやがる。あいかわらずのゲス野郎だ。
しかし監獄の準備も出来ていて楽しみではある
とりあえず待てと連絡を返し、自分がオマケに閉じ込めようとしている配信者をどう呼び出して攫うか考える。
しかしそれは赤子の手をひねるより簡単だった。
配信中にコメントしてやると飢えた野良犬の如く食いついてきたのだ。
そして一も二も無くオフ会の約束にこぎつけた。
最近のガキの何と頭の悪いことか。
これで実行する日時を決めればもう作戦は完了したようなものだ。
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