第6話 即落ち三コマ
某カフェより旅行プランと、いくつかのチケットが水晶玉へ送り込まれた頃、ライトはアートに誘惑されていた。
和服姿の尻に視線誘導されたり、ポニーテールが連動して揺れ、目で追ってしまう。
鍛練中の汗を拭う横顔を見てしまう。
走り込みでも尻を見つめ、草鞋を履いた足先にも目が行く。
「……こんなに飢えていたのか?」
「おかしいなぁ……」
「うん、何か言ったか?」
「いえ、しばらく籠っていたじゃないですか。怠けてたからか、ちょっと息が上がりやすくなったようです」
ライトは二、三日前を振り返る。非常に爛れた性活だった。天井にフックを一つだけ固定して、ハンモックを準備し袋状の中にアートが股がると、股間に穴を開けて合体する。騎乗位のまま横に回転し、いくらかハンモックが捻れたのを確認した後、アートはライトの息子を締め上げたまま、その場でドリルのように回転した。
息子が思いも寄らない方向から刺激を受け、ライトは暴発するもアートは止まらず、締め上げる力を一定の力加減で維持し、精液を立て続けに搾り取る。
ぐったりしたライトの尻を弄り、前立腺をノックして、息子を奮い起たせると、もう一度回転する準備をしていく。
ライトの懇願を無視し、口移しで服薬させ、延長に次ぐ延長戦。
男潮も出し尽くし、
意識が遠退き、気が付くと少年状態だった。そういう魔法薬と精力剤を投与され、おねショタに憧れていたのか、アートは興奮して止まらない。
吸引力が変わらない上の口で搾り取っては、主導権を手放さないよう下の口で攻め、ライトを舐め回す奇行にふけった。
そう、ほぼほぼ、ライトは精を出しては栄養剤と水を飲むを繰り返し、情けない事にほとんど動いていなかった時もある。対してアートはほぼずっと腰やら口やらで奉仕し、止まらなかった。
そんな搾精な性活を送ったが、アートは初夜が終わってから相変わらず、撫でただけで軽く絶頂する体質だ。朝起きて撫でるのが、最早デイリー案件である。
ただ、事あるごとに撫でると、軽く
息子をキカン棒にするべく、ヘビー達に協力して貰いつつ、精が付く料理を一緒に作り、毎食時に栄養剤を盛るし、飲み水にも精力剤を一服盛っているのが、ライトの自制心が緩んでいる真相だ。
ちなみに、ライトから触られるとイくが、アートから触れる分にはイかないという、都合が良い体質だとアートは理解したが、ライトは知らない。
「…………そうかな」
「栄養の摂りすぎと、運動不足です」
「……そう、かもな」
朝から艶やかな顔が、陽光に照らされて眩しい。太陽が黄色いものの、アートの髪も黄色いので、ちょっと角度を変えると
いや、変な色合いのオーラを醸し出しているのだ。黄と紫、ピンク色を混ぜたヤベー雰囲気を、全身から出しており、ライトはそのオーラに触れるだけで、精力を吸われている錯覚に陥る。
昨日はおねショタの逆襲として、おにロリのプレイに寸止めと絶頂を繰り返させ、アートはアへ顔ダブルピースで潮吹きと失禁し、布団が全滅した。
ダメだのイってるだの言いつつ首を横に振ったり、両手でこちらの動きを止めようとしたり、終いには蹴りも飛んで来たが、払いのけてクンニや手マンを続ける。
恐らく、根に持っているのだろう。だから皿洗いでムダに腰を振ったり、鍛練で密着戦を挑んだりして、ライトへ挑発と誘惑し、我慢が効かなくなるのを待っているのかもしれない。
鍛練で火照ってきたので、涼もうとして川に向かうと、早着替えの魔法で、何故かスクール水着に着替えていた。
「あぁー。ひんやりしますね、旦那様」
「そうだな。……足元に気を付けろよ」
アートはライトの事をさん付けではなく、旦那様と改めて呼ぶ。たまにライトさんと言う事もあるが、些細な事だ。
別に正式な結婚とかをするつもりはお互いになく、内縁の妻ポジションである。アートとしては居るかもしれない現地妻へのマウントが取れるなら、現状は押し掛け女房のままでも構わない。紙切れを出すかどうかで決まるだけだし、お互いに結婚式へ呼ぶ家族も友人もいない。
いや、友人は居るには居るが、厄介な連中も一緒に着いて来るので、式がめちゃくちゃになるだけだ。決してボッチ同士の傷の舐め合いではない。
「……ねぇ、旦那様。ミルクが飲みたいです」
「どストレートな要求!」
「ふぐりも食べたいですね」
「玉ヒュンかな!? 大きくさせたいのか、縮みこませたいのか、どっちなんだい!」
「……いい加減に脱いで下さい、魔法のショタ薬を飲ませますよ?」
「ベッドヤクザ、あ、ベッド無い。ただのどスケベプレイじゃん」
痺れを切らしたアートが、直接的な行動を起こそうとするも、ライトはツッコミつつ脱ぎ、
冷たい川の水が息子を縮ませ、アートのオーラが玉を萎縮させる。
ーーしばらくお待ち下さゴポッーー
潜水して水中プレイや潜望鏡で息子が揉まれ、ミルク汁で川を汚す。
「……うぅ。何で、何で旦那様強いの?」
「アートにとって、ここらはアウェーだからさ」
即落ち二コマならぬ、三コマでアートは負けていた。
なんで負けたか、明日まで考えておく事にする。
「欲求に忠実すぎない?」
「いいえ、男は女体に反応するから、私は浮気させないように、息子を叱っているだけです」
「カラダ目当て……?」
「それにしても、旦那様の玉は軽くなりませんね。出したら軽くなるはずなんですけど」
「小説の情報かな。どういう状態なんだよ……」
種切れや液切れしても、玉の重さは変わらない。
禁欲して運動しても筋肉はつかないし、一日に何度も射精しようと痩せはしない。脳内麻薬が出るだけだ。精液のカロリー換算も誤差であり、飲んだところでたんぱく質しか摂れないし、胃液でアミノ酸は崩れ、吸収しても栄養にはならない。赤ちゃんの素だからって鶏の卵とは違うのだ。
人間は太りやすく、痩せにくい体質であり、先に筋肉から分解されて脂肪が分解される。
そんなこんなで、休憩中も運動していて、休息はトイレ時くらいなモノだ。
そのトイレ・タイムですら、アートの匙加減で搾り取ってくる。ライトはアートの尻の中に、黄金水を注水してしまった事もある。
また、家に帰ると、先回りして
「……はム」
「ひょっ」
睾丸を咥え、舌で転がす。しばらく舌先でつつき、口の中で温める。
「……かぷッ!」
「ぷぎぃーーい!!」
しばらく転がされていると、唐突に噛まれ、豚の断末魔のような声が、川と林に響き渡り、野鳥とハーピーが驚いて逃げた。が、ハーピー族の出刃亀の中には羨ましそうに、飛んで見ている者もいる。
アートは軽く甘噛みした程度で、息子の急所はケガもしていない。
「…………」
「……す、すみません。つい、出来心なんです」
アートはライトの無言の圧力に、申し訳ない表情と声音で謝る。
交渉は出来ず、一方的な提案の結果、アートは日中の寸止め三日間の刑で、ようやく赦された。
「腹パンでイくようにしてもいいが、変なイき癖がついてもこっちが困るしな」
「ごめんなさい、ごめんなさい」
「……特別に赦してやる」
こうして休憩が終わり、鍛練を再開する。別に腹いせとばかりに組手が強めだったりはしないが、先程よりも解説は雑であり、アートの自業自得となる。
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