少し不思議な物語たちの声

先生への人生相談。そして……

これは心に穴が空いた少女のお話_________

雨の日の匂いってなんだか懐かしい気持ちになる。そして夏が近づけばなんだかワクワクするのは何でだろう？他人に夢を笑われて涙が出るのはなんで？それでも大人は『いつか報われる』だなんて勝手なことを言って。我慢を強いるの。貴方の『さよなら』って言葉でどうしてこんなに辛くなるのか分からない。そしてふと見た夕焼けはとても綺麗で。また足が止まってしまう。分からないから先生に聞くの。

｢先生質問です。これからの人生どうすれば楽ですか？そんなの大人でも分からないだなんて言われますか？でも分からなくて苦しいから。苦しい人生なんて生きたくない。いい思いだけして生きるのはわがままって言われますか？｣

ねぇ先生。嘘をつきたくないと思っても嘘をついてしまうのってなんでですか？悪いことをしている人が得をしていいことをしている人が損をするのはどうしてですか？【幸せ】ってどうして【¥】を含むのはどうして？線を1本消せば【辛い】になるのはどうして？私の今は青春って貴重な時間のはずなのに誰かに必要とされたいだなんて心のどこかで期待して。｢まるで馬鹿みたい｣と心の中で呟いた。

｢そんなのどうだっていい！精神医学の偉人、フロイトも実存主義者のニーチェもこのぽっかりと空いた穴の埋め方は教えてくれないんだもの。この世の全ての人がきっとこの穴の埋め方を教えてくれない。｣

ドラマチックに人が死ぬストーリーって人気があるし売れるじゃない？そんな人の死にすら価値という値札が着くなんてほんと嫌になる……ねぇ先生。先生の夢って何？【大人になると忘れちゃう夢だったんですか？】

先生質問です。この先どう生きればいいですか？涙が人を強くするなんてそんなの嘘ばっかり。それだったら私は何回泣けば強くなれるんですか？｢あぁ……もう全て分からない。これからの人生どうでもいい訳ないし……｣

私の目の前には【現実】だけが目の前に現れて。もう居ないはずのキミが現れたと思ったら遠のいて。胸に穴が空いたまま生きてもいいですか？そんなの私にしか分からないよなんて言われますか？｢ただ私はキミと一緒に居たかった。一緒に風に吹かれて居たかった……｣

キミだけを見ていたいのは私のわがままかな……？