初めての告白
これはとある少女が勇気を出すお話_______
「あの……ずっと前から好きでした!」 ドキドキと高鳴る胸を抑えながら目の前の君に伝える。でも恥ずかしくなって。照れくさい気持ちを隠すように私は笑みを浮かべて「なーんてね!本気と思った?ただの練習だよ」と誤魔化した。
君は「おい……本気になるぞ」だなんて言ってくるから私はまた誤魔化して。「嘘つかないで。」なんて。君の顔を見ればわかるのに。私はわざと気付かないふりをして「そうだ!帰りクレープ食べて帰ろ!」と君に言うの。
明日にはきっと……きっと伝えるから。応援してよね!『私のわがまま。明日だけでいいから聞いてくれる?』そんなメールを送って私はそっと目を閉じた。
次の日の朝。いつもは見ない占いなんか見て。占いの結果は良好!いつも気にしないのに今日くらいはいいでしょ?女の子にならせてよ。
これが最後の練習!お願い練習させて言うよ私の本当の言葉君は「応援してるから」なんて言ってその場から離れていく。私は1回息を吸って「っ……待って!」と呼び止めた。私の本当の気持ちを言うために。「嘘つきでごめんね……本当は……ずっと前から好きでした!」練習したのに声が震えた。でも震えた声でも君に大好きを伝えたいから。「これ以上私を好きにさせないでよ……」と目を逸らした私を見た君はニッと笑って「こちらこそ!」って告げてきた。
ドキドキするこの胸の音君に聞こえてないといいな……でもこのドキドキする胸の声君に聞こえて欲しいな
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