これは不思議な国に迷い込んだ少女の日記_____

お母様はいつも狂っていた。まるでアスモデウスに取り憑かれたように色欲に溺れ色々な男の人達を虜にしていた。私はある日月の光に惑わされこの不思議な国に迷い込んだ。そして分かったの。もう死ぬまで元の世界に帰れないということを。そんな狂気が私にも襲いかかってきた。そんな狂った世界から逃げ出すために走っていたら黒い猫が嗤いながら言ったの。『モウニゲラレナイ』その猫の言葉を聴きながらドアを開けたらそこには……お母様が沢山の男の人達と一緒に居たの。

お母様は言ったわ｢アリスもいらっしゃい｣と。

私は逃げ出した。｢この愛は狂ってるわ！｣そうお母様に告げて。

お母様の【本当の姿】を知ってしまった私は廊下の隅でヒトリ震えていた。夢なら醒めて。これがもし夢なら優しいお母様がきっと起こしてくれるはず。そう思いながら。

でもこの世界は……お母様がいる世界はとても狂っているから……走り回る召使に帽子屋さん。帽子屋さんは召使を見てケラケラと笑っているの。全部が全部嘘で塗りつぶされた時隠していた【仮面の裏】が見える。

この狂った世界でお母様はまるで女王様みたい。男の人達に｢さぁ、跪いて私にアイを述べなさい｣なんて言って。この狂気で満ちた世界での晩餐会を味わえば私ももうクルッテル