繰り返された物語

これはとある恋人たちのお話__________



彼は言った。「好きだよ」 「愛してるよ」 そんな甘い言葉は私を釣り上げるためのエサだった。



ずっと続くものだと思ってた。この甘い幻想がずっと続けばいいなと思ってた。これが最初で最期の夢だから。なのに……なのに無くなった私の場所。「どうして……?」 信じてたのに。周りが何を言っても疑うなんて嫌で…でも離れていくような気がしたの。だって初めから全部全部ウソだった。「こんなに舞い上がってバカみたいじゃない……!」


「アイシテル」って伝えたのは釣り上げるためのエサだったんだね。まるで玩具箱おもちゃばこの中に詰められて飽きたらポイって捨てられるんだね。



彼女だからって特別待遇?まるでフェイント。ひっくり返したらただの利己主義態度。私の他にも代わりはいるんだって気づかれた人形わたしは即退場。『もういらない』『居ると邪魔』なんて聞こえてないけれど聞こえてる。もうイヤだ


嘘でいい事だけ。願わずに泣き出して。転がされていく姿が本当の私で。こんなのまるで消耗品扱い。「こんなに踊らされてバカみたい」


「アイシテル」そう伝えたのはまるで飼い慣らすためのエサだった。散々私で遊んだくせにその後は捨てることすら忘れるんだね。



アイシテル。そんな軽いフレーズなんだね。便利な道具だったんだね。どんなに後悔したってもう元には戻らない……


「愛してる」 そう伝えたのは釣り上げるためエサだった。私の中身なんてどうでも良くて【新しいモノ】が欲しかっただけ。


「愛してる」 そう伝えたのは私を飼い慣らすためのエサでした。アナタにとってはたった一度の遊びでも私は一生この思いを背負い続ける

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