第8話 ゴーストハンターズ

 鬼灯グランドホテル、7階、担当は北原京一と北原恵利香。突入から2時間。


 北原京一と北原恵利香は実の兄妹で、北原家は霊媒師の名門で幼い頃から二人は霊媒師の訓練を受けており、、多くの霊媒師たちがさじを投げた仕事を難なくこなすほどの実力者で兄妹はやがて、一族で最強の霊媒師と呼ばれるようになる。


 二人は7階の悪霊たちを殲滅し、京一は余裕の表情で恵梨香と会話している。


「数が多すぎて結構、時間が掛かっちまったが、余裕だったな恵梨香」


「そうだねお兄ちゃん、でもこれだけの悪霊を飼い慣らしてる奴はとんでもない化け物だよ」


「確かに化け物だ、でも俺たちが倒せなかった悪霊なんていなかったよな、心配すんな恵梨香、俺たちなら大丈夫だ」


「それよりお兄ちゃん、あのゴーストハンターズとか言う人たち、大丈夫かな? 明らかに20人の中で彼らだけ実力が劣っているように見えたけど」


「俺もそう思ったけど大丈夫だろ、あの君島哲子が選んだ奴らだ、何とかやってるだろうよ」


ーーーー鬼灯グランドホテル3階ーーーー

 

 3階の担当はゴーストハンターズ、リーダー江口憲夜、メンバーの吉風帆波、猿川良樹。


 ゴーストハンターズはリーダでありチームを作った江口憲夜、江口は幼い頃から幽霊が見えるという、霊視の能力を持つ男である、しかし霊視は基本的な技術で誰でも鍛えれば得られる能力であり先天的に持っている者も多い、江口は元警察官であり、多くの不審死ふしんしを目の当たりにし、江口は悪霊の仕業だと確信し、警察を辞め、独学で悪霊の事を勉強し、仲間を集めゴーストハンターズを結成し、多くの悪霊を退治してきた。


 吉岡と猿川は幽霊の研究をしている研究者であり、リーダである江口の熱意に押される形でゴーストハンターズに入った、だが二人は幽霊を見ることはできないが様々な道具を使い幽霊を探知し江口のサポートをする。


 ゴーストハンターズの3人は3階の悪霊たちに苦戦してた、叫びながら江口たちは迷路のような3階で走り回っている。


「リーダー!! なんで私たち、こんなに走ってるの、私たち全然見えないけど探知機のメーターがふりきっているですけど」


江口たちの後ろには凄まじい数の悪霊たちが江口たちを追いかけている。


「見えね方がいいぜこれは、俺は吐き気がしてきた!! とりあえず例の場所まで行ってこいつらを一網打尽だ!!」


「俺もさっきから吐きそうっすよ」


「お前は走りすきで吐きそうなんだろ、そんな冗談は止めろ、てかそろそろ着くぞ、準備しろお前たち」


 江口たちは長い廊下を走り回り、直線上に悪霊たちが集まるように誘導していた、そして江口たちが背負っている重そうな機械は箱のような形をしている。


 江口たちは機械のスイッチを押すとエンジンのような音が聞こえ、江口たちはその機械の先に取り付けてあるホースを取り出し悪霊たち向ける。


「喰らえ!! ゴースト凍結砲発射!!」


 機械の中には液体窒素が入っておりホースの先から液体窒素が煙上に変化して広範囲に放出し、大量にいた悪霊たちを凍結していく。


「よっしゃ、これで全部片付いたな」


「私もう無理、走りすぎて足がガクガク」


「ヤバイ気持ち悪い、おえっ」


 江口たちは3階の悪霊たちを倒すことに成功する。

 江口たちはその場に倒れ肩で息をする、しばらくすると江口が口を開く。


「俺たち三人であんなに大量にいた悪霊を倒せたなんて信じらんねぇ、でも良いもんだな、悪霊退治も」


 猿川が立ち上がり持っていた水を飲んでいる。


「そうっすよね、明らかに俺たが一番実力が劣っていますしね、3人の内2人は幽霊が全く見えないわけだし、それに3階の悪霊を倒しましたけど、おそらく他の階の人たちはとっくに終わらせて地下に向かっていると思いますよ」


「時間が掛かっても一人もかけずに倒すことができた

私はそれが一番嬉しいよ」


「そうだな、よしお前ら機械のメンテナンスが終わったら俺たちも地下に行くぞ」





 

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