第11話
「ね~。早くお花見しよ~よ~。余計な横槍入ったせいでまだ楽しめてないんだけど~。」
ちょっと楽しいけど、やっぱりつまんない。だから、つい皆を急かしてしまう。
「そうですね、余計な横槍が入ったせいで、まだ楽しめていません。」
いつだって
「
「私は
何故か
「なんで俺の方を見んだよ。俺なんもしてねぇだろうが。」
「まぁ~しょうがないよね!一番狙われてんのは
「そうですね。ですが、私達も様々な場所に顔が割れていますから、人のことは言えないんですよね。」
でもちゃんと現実問題も指摘するのが、
なんでずっと一緒にいようなんて思ってんだろうなぁ~とかかな、多分。
「僕は承知の上で一緒にいるからね。君みたいな誠実な人が狙われてるなんて耐えられないから。」
誰も何も言わない中、
誠実…誠実かぁ。まあ、確かにそうかも。
でも、深く関わっていくうちに、そうじゃないって分かった。
まっさらな誠実さ。黒の中で、外側だけそれらしく塗りたくって、内側は真っ白で、キャンバスの白に真っ黒な絵の具を雑多に塗りたくった感じ。
その真っ黒な絵の具を綺麗に剝がしていったら、綺麗な白が出てくるの。
「まあ、別に文句を言いたいわけではない。私だって承知の上だ。
そしてそのまま沈黙。
………………つまんない!!!
「も~!なんでそんなどんよりになっちゃうのさっ!早くお花見しよ?楽しんじゃえば、全部どーでもよくなるんだってさ!ね⁉」
思わず叫びながら、踊りだす。それに
「楽しめばいいと
「そうだよ~♪」
そうそう、こういう楽しい雰囲気が私は好きなんだよ。
そして
「楽しいって良いよね~♪人生楽しんだもん勝ち、な~んて、よく言ったものだよ。まさにその通りでさ。」
「楽しさはなかなか感じられるものではないからこそ、楽しいと感じるのだろうな。少なくとも、私はそう思っているが。」
「
「ありがとう。」
無音のホールに、四人の踊る足音だけが響いた。
私の義妹は現在メイド 黒白ノ巫女 @kokubyakunomiko
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