第7話 釈迦(妃達)の掌! (2)

「まあ、シルフィーさんの言う通りですけれど」と。


「ふっ、ふふふ」と、妖艶に微笑みつつ、告げるから。


「もう~」と。


 東太后様は可愛く。


 そう、聖戦の原因の一人……。


 このジャポネの首都ケインの周りに以前はあったらしい強国の王や諸侯の貴族や戦士達を魅了した麗しさ、可愛さを披露しつつ不貞腐れるから。


 聖戦のもう一人の原因人物……。


 妖魔、氷のように冷たく見えるのだが。


彼女にならば、自身の身体を引き裂かれ食われても、悔いが残ろないほど麗しい西太后藍華様が。


「シルフィーさん、そう拗ねる、でない……。朕は、一応はあの娘に連絡は入れてはおいた……。それにシルフィーさんも、あの二人に嘆願をしているので、あろう?」と告げ、尋ねれば。


「えぇ、わらわは、近衛騎士団と警察隊の方へと連絡を入れているから、二人にはいくなと申したのに。あの二人だけは、本当に頑固者なのだから」と。


 東太后シルフィー様は、更に自身の頬を膨らませながらエリエ様や沙羅様への不満を漏らす。



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