第3話 同僚とそば屋でランチ

「飯田さんお昼食べに行きませんか?」


ランチ休憩のとある1日同僚からお昼の誘いがあった。

いつもだったら一人でお気に入りの定食屋に行ったり社内で食べることがおおいのだが、この日は同僚の誘いにのることにした。


「いいですね。何を食べるかはもう決まっているんですか?」


同僚はその言葉を待ってましたといわんばかりに「そばを食べに行きます」と元気いっぱいに答えた。


そばか…

お昼の定番メニューの一つだが、ご飯派の飯田にとってはあまりない選択だ。


一度行くと決めたのにメニューでやっぱり行かないと断るのもなんだし、飯田は同僚とご飯を食べることにした。


「実は飯田さんにおすすめしたいそば屋さんがあったんですよ」


ご飯派の飯田さんもきっと気にいるお店なんじゃないかとランチを誘う機会を待っていたんです。

ウキウキと話す同僚の話に興味を惹かれつつあった。


ご飯派の人間にも満足できるそば屋か…

それは興味あるな


会社から出てメイン通りではなく裏道を少し歩いたところに同僚おすすめのそば屋があった。


「いらっしゃいませー!何名様ですか?」

奥から元気な店員さんが人数の確認と席まで案内してくれる。

ランチタイムとはいえあまり混み合っていなくすぐ俺と同僚は座る事ができた。


メニュー表を見てみるとかけそばにざるそば、天ぷら、カレーそばなど色々書いてある。

特に変わり種のようなメニューはなくいたって普通なそば屋だ。


同僚はそうそうに天ぷらそばに決めており、俺はメニューと睨めっこしたまま決めることができない。


「飯田さん、ここのそば屋の売りはそばめしなんですよ」

「…そばめし?」

「ほらメインメニューには書いてないけど、あそこの壁に貼ってあるでしょう?」


同僚は壁を指さした。そこには“B級グルメ そばめし”と書かれてあった。


なるほど、あれか…

そばめしは確か蕎麦とご飯を炒めたものだが、こういうそば屋でも出しているのが意外だな。


同僚のおすすめというのもあり飯田はそばめしを注文する事にし、


「では、このそばめしに決めました」

「了解です。すみませーん!天ぷらそば1つとそばめし1つ下さい!」

「はいよっ!天ぷら、そばめし1つづつね!」


席を案内してくれた店員さんが注文を取りに来てくれて、厨房へとまた戻っていく。

そしてその数分後お互いの注文したものがとどいた。


飯田が頼んだそばめしはスープの代わりに蕎麦湯が付いてきている定食スタイル的なものでメインとなるそばめしは香ばしくとても食欲がそそるものだった。


シャキシャキのキャベツにそばとご飯、ソースがとてもマッチしていて美味かった。

まさかこんな所で食べられるとは思っても見なかったので紹介してくれた同僚に感謝だな。


お互いに食べ終わり同僚が

「ランチどうでした?」

と聞いてきたので、「美味しかったよ、誘ってくれてありがとう」

と答えていた。

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