第2話 ご飯に合う肉じゃがを求めて

小さい頃から母親が作ってくれた肉じゃがが好きでおかずに肉じゃがが出たときの喜びは今でも忘れていない。


肉じゃがは飯田にとって白米になくてはならないおかずだと思っているが、ごくごくまれに肉じゃがとご飯は合わないという意見もある。


確かに比較的甘めな味付けなので、ご飯よりお酒と一緒に食べたいという気持ちもわかる。


飯田も定食屋などで出される肉じゃがは好きだがコンビニやスーパーなどで購入できる肉じゃがで甘味が際立っているものは苦手な部類に入る。


やはり手作りの肉じゃがが1番だ。


飯田は一人暮らしを始めてから母親の肉じゃがが恋しくなり肉じゃがを自分で作ってみようと思った。


肉じゃがの材料はカレーとほぼ一緒なので用意するのは簡単だったけど、カレーと違う点といえば、しらたきや彩りを考えてえんどう豆が入っている事だろうか?


今回はしらたきは下処理があるので、しらたき抜きの肉じゃがにしようと思う。白滝がなくったって対した問題じゃないし、下処理はめんどくさいからな。


ところで問題なのだが、レシピをみているとじゃがいもの面取りをすると煮くずれしなくていいと書いてあるのだが、面取りってなんだ?


調べてみると面取りとは野菜の切り口の角を包丁で薄く切ることらしく、じゃがいもひとつひとつの角をとらなければいけないらしい。

その作業を、しないとじゃがいもを煮ている時にだんだんとくずれていき、じゃがいもが小さくなったり溶けてなくなるおそれがあるみたいだ。


これからその作業をするのはめんどくさそうだ。この作業もはぶこう。


食べるのは自分だけなので、一人分だし多少の煮くずれがあっても気にしない方向で飯田は面取りをやめることにした。


フライパンに材料を入れざっと火を通す、そして水を入れた。

ここで注意すべき点は水の分量で多すぎてもダメだし、少なすぎてもダメだ。

一度少なく水を入れすぎて鍋を焦がしてしまった。

あれはすごく悲しかった。

多すぎた場合は味が薄くなってしまいあれも、悲しい気持ちになった。


水が沸騰したらいよいよ味付けで今回は1番簡単そうな麺つゆと砂糖で味付けをすることにした。

めんつゆって煮物に万能調味料かもしれない。

砂糖は参考レシピより少なめにし、あとは弱火でコトコトとじゃがいもに火が通るまで煮る。


味が均一になるように時々まぜて様子を見ていく。

煮くずれはこの時に煮物をかき混ぜたりするときにするらしいぞ。


じゃがいもに火が通ったころ、飯田は味見をしてみた。

めんつゆと砂糖で作るので旨味がないかと思っていたがそんなことはなく、味つけは上出来だった。


気にしていた甘味は気になるものではなく、ご飯がとてもすすんだものだったので、とても満足だ。


やっぱり肉じゃがの肉はご飯にあう

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