第42話シンの進化
この辺を広範囲に捜索するとダンジョンは有った。
そのダンジョンへ潜った。マリアを
もうマリは、言葉で命令する事も無くなり。
素早いオークは先に進み討伐していた。今では、2階への階段前に整列して待っていた。
階層を進めていく内に、シンが指揮して討伐をするようになった。
『前列はさがれ!中列は前列で戦え!!』
それも的確な指示で、オークは苦戦する事も無く討伐をしている。
そして5階の最終の怪物も、あ!と言う間に討伐していた。
そのままシンはコアに行き、コアを魔石で叩き割っていた。
俺はマリアに聞いてみた「シンの出会いはどうだった」
「シンは、ちいさなブタさんだったの・・・だけどすぐおおきくなったよ」
シンはオークの
怪物にとってコアは、絶対であり抵抗できない存在であった。
それ以外だと繁殖した怪物は、コアの命令を聞かない特性があった。
案外シンは、強くなるオークなのかも知れない。
シルバーオーク
名:シン
レベル 4
職業:軍師
HP13000/13000
MP1500/1500
スキル
強力Ⅱ 鉄壁Ⅱ 威嚇
魔法
操作魔法1
一気にシルバーオークに進化していた。
それ以外にも職業の軍師を取得しているし、操作魔法も取得してしまっていた。
今まで見た事も聞いた事もない、存在になっている。
一瞬で地上に戻った。
俺は「シン、ここ以外のダンジョン位置は分かるか」
『何となく分かる』
「マリアの為とお前達の為にも、5つ程ダンジョン攻略をする必要がある。今から攻略できるか・・・」
『ダンジョンなら攻略できる』
「ここで待ってるから、ダンジョン攻略をしてこい。マリアそれで良いか?」
「うん、いいよ」
『分かった、マリアの為いってくる』
オーク達を連れてシンは、ジャングルの中へ入っていった。
残った俺達は、テントを張る準備をした。
数体のオークに木の伐採をさせて、昼飯を出してマリアと2人で食べた。
オークは何処から芋やくだものを取って食っていた。
肉系はマリアが嫌がったようで、ここには持って来ていない。
夕刻前には、広場ができてテントも張りベットも配置されて快適モードだ。
マリアはPCのゲームで遊んでいる。時たま冷蔵庫から冷えたジュース飲んでくつろいでいた。
1日をここで過ごしたが、昼頃にシン達が戻って来た。
攻略したダンジョン位置を聞き、無線連絡をしておく。
向こうでもダンジョンが消えた痕跡を確認をするそうで、その間に船が用意される所に来てくれと言われた。
明日の朝、出発する事にした。
キラ達に低空で運ばれながら、眼下のオークの行進を見ていた。
マリアも一緒に見ている。先頭はシンで木を倒して進む行進は凄いと言うしかなかった。
2日の行進でようやく海にでた。俺達を、軍隊が待ち構えて居た。
もしもの用心だと、軍隊の偉いさんに言われ囲まれながら港までたどり着いた。
道行く先で、群集から好奇の目で見られるオーク達。
オークには、そんな目もあまり気にしていないようだ。
当初、飛行機の輸送を検討されたが、何便も飛行機を用意する必要があった。
それに警備面でも不安が多い。結果的に船の輸送になった。
オークに石が投げる場面もあったが、分厚い皮には傷ひとつ付かなかった。
多分、怪物の被害者なのかもしれないが、ここのオークには関係ない事なのに・・・
あの貨物船か、年季の入った貨物船だ。
やっぱり案内されたのはあの船だった。
「この船で運送します」
俺はオークが船から落ちないか心配してしまう。まるまる太った体は転びやすい。
しかし、しっかり者のシンの事だ。心配しなくても分かっているだろう。
オークがゾロゾロと船に乗り込み、最後にマリアとシンが乗り込んだ。
ここでマリアとも別れる事になる。マリアは何度も振りかえり寂しそうにしている。
俺は手を大きく振り「アメリカでまた会えるから、それまでのお別れだーー」
「ほんとう、まっているから」
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