第27話死の地下ダンジョン




俺はアプリを使って、交わった位置に向かっている。


夜空に飛ぶ俺たちは、目だってしまったのか何度も吸血コウモリの襲撃を受けた。

しかし1万の吸血コウモリは、魔石召喚獣によって壊滅かいめつして、その集団数は7つにも及んだ。


「あれが巣か?」


そして鑑定で探し当てた。吸血コウモリの巣でなく地下ダンジョンだった。

どれか1つか2つは地下ダンジョンだと思ったが、1発目から当たるとは思わなかった。


即、外交官に連絡をした。そして早速さっそく地下に降りて進むと天井にぎっしりと居た。


シムコウモリ


レベル 4


HP600/600

MP200/200


スキル

俊敏   


魔法

毒魔法2


弱点

火 光


レベル差はあるが平均ステータスだ。光魔法を取得していたので早速使ってみた。

俺の頭上に光の球が現れ神々しく光りだした。


天井のシムコウモリ達が照らされた瞬間、落下しながら消えていく。

やはり光に弱いことが事象された。そして余りにも楽勝し過ぎる展開だ。


「ザザとブラックだけ残って、後は外で警戒けいかいしてくれ」


『警戒ですか?・・・分かり申した。皆、行くぞ』


しぶしぶながら召喚獣は、引き返した。


ジェネラルリザードマンのザザにバックを手渡した。

すると命令もされていないのに魔石を回収して戻って来た。

やはりザザは賢い奴だ。

バックを見ると一杯だ。魔石だけ回収。


ブラックは俺に寄りって守っている。

それを何度か繰り返して進むと、シムコウモリの親までも消してしまった。

鑑定が親だと示していた。


シムコウモリ


レベル 7


HP1000/1000

MP500/500


スキル

俊敏 多産   


魔法

毒魔法3


弱点

火 光



シムコウモリの中に、少ないがスキルに多産を持ったシムコウモリが居た。

多産は子を産んで増やすスキルだ。

コアが意図して作った怪物ではないみたいで、たまたま変種として現れたと思う。

そのせいか地下ダンジョンの外に出て、勝手に狩りをして戻って来るのだろう。

成長したシムコウモリは、親離れして何処かの洞穴にでも住んで、数を増やし続けたのかも知れない。



そして奥に進むと階段を見つけた。

とうとう地下2階まで成長してしまった。

仕方ない潜ってみるか・・・慎重しんちょうに下に潜る。


「う!臭い」何か臭い匂いがしてきた。

その正体は腐敗ふはいした人間だった。


グール


レベル 0


HP800/800

MP200/200


スキル

噛み付き

   

魔法

死病魔法1


弱点

火 光


死病魔法を念じて更に内容を見ると、接触や噛まれると病気に侵され4日で死亡する。

しかし、噛まれても俺の光魔法で2日間の間なら治せるみたいだ。

2日間を過ぎると、手遅れだ。

光の球の光には、浄化作用があるみたいで、死病を退治する効果があるみたいだ。


今グールは光の球に抵抗している。手を前方に出し光をさえぎろうとする。

しかしその手が崩れ落ちて足も崩れて、そのまま倒れてもだえ苦しみながら消えた。

光を浴びて1分間の苦しみを与えたようだ。少し哀れに思ってしまう。


今まで活躍しなかった光魔法が、凄い威力を発揮している。


また何かがうごめいている。


ヘルペスト


レベル 0


HP1000/1000

MP200/200


スキル

敏捷   


魔法

毒魔法1


弱点


次に現れたのが赤黒いネズミだ、体長40センチ。

噛まれるとペストに侵され1日で死亡。

そいて毒霧を吐き出して、殺すことも可能だった。

これも光に浴びると体中から湯気を出して、干からびて消えた。


そして次に現れたのが人型獣人だ。

顔が狼で上半身は人間で下半身はやはり狼で立っている。

それな奴が唸りながら近づくも、3メートルさきで結界にはばまれているように進めないでいる。


アヌビス


レベル 0


HP1200/1200

MP300/300


スキル

敏捷   


魔法

死の呪い魔法1


弱点


死の呪い魔法は1分間も睨まれると死亡する呪いだった。

アヌビスは、こっちをにらんでいるのかと見ると、眼は閉じてまぶしくて苦しんでいる。

そして消えてしまった。


めちゃくちゃ楽勝で、呆気ない。



ダンジョン内を迷いながら探索して3時間が経過。

怪物の討伐した数115体、そして目の前にダンジョンコアが浮かんでいる。

これで地上へようやく戻れるのか、戦闘は余りしなかったが臭ささと精神的に疲れた。


魔石を大きく振り被ると一歩前進して振り下ろした。

コアが壊れて、一瞬で地上にワープ。


もう朝になったのか、青い空を見上げて開放された気分だ。

しばし深呼吸をして新鮮な空気にひたっていた。



そして何か忘れているような気がする。そうだ思い出した。

外交官がダンジョン攻略が終わったら、早く連絡が欲しいと頼まれていた。


外交官に連絡をして、地下ダンジョンを見つけても絶対入るなと命令。

間違いなく2階は危険過ぎる階層だ。

地下2階の怪物の恐ろしさを、こと細かく説明。


向こうでも納得したように、返事が返ってくる。



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