第24話新たな世界Ⅱ




空の怪物ギガバブルを討伐する為に、探すも中々見つからなかった。

あの時は、たまたまの偶然だったのか・・・今となっては悔やまれる。

ヘリでの捜索だから見つからないのか、深く考えてしまう。



あれから一週間経った被害も出ない中、各方面も協力しているが何も手掛かりが無かった。


ギガバブルの探索は、イギリス側に任せて海の蛇にシフトする事にした。

探索側と何度か話し合いが持たれたが、発見か新たな被害で緊急に戻る事を約束して承諾しょうだくしてもらった。



ヘリから下をのぞくと、緩やかな海が広がっている。

魔石を取り出し海に放り投げる。魔力を込めて魔石召喚をする。

大きくなっていくラグが現れた、海面に頭から潜り込んで行く。

飛び込み選手の様に、水飛沫みずしぶきが余りでていな。


ラグーラ


名:ラグ


レベル 4


HP15000/15000

MP2000/2000


スキル

強力Ⅱ 俊敏Ⅲ


魔法

水魔法MAX



新たに手に入れた蛇タイプの怪物で、全長90メートルで銀色のうろこで覆われた美しい色合いだ。


今回の怪物と同種なのか分からないが、ラグは水中タイプは召喚獣なのでラグした。

海中をぐるぐると泳ぎ回っている。ラグは探索をしていた。


しばらくして見つけたようだ。例の怪物の方へ向かいだした。

操縦士にラグが向かった方向を指示する。


徐々に遅れるヘリ、ラグにスピードを落とさせると平行して飛行できるようになりだした。


1時間後ラグが正確な敵の位置を見つけたらしい。ラグの移動スピード急に上がりだした。

一気にヘリは取り残された。そして遠くで水柱が立ち、戦闘が始まった。


ラグーラ


レベル 2


HP11000/11000

MP1800/1800


スキル

強力Ⅱ 俊敏Ⅱ


魔法

水魔法MAX


同種だ。ラグが若干強そうだ。

同乗していた隊員が、撮影機器を構え撮影をしだした。

ラグの尾が海面よる飛び出した、又叩き付けるようにし海面へ戻る。

ヘリは近づき過ぎたっと感じて、操縦士は急に距離をとった。


海面が静まり、刻々と時間が経過していく。


あ!相手のラグーラが海面を浮上するも、引き込まれ海中に姿を消す。


遠い所の海面より大きな泡が数個現れ破裂する。ヘリが近づいていくと。


海面より現れたのは、ラグだったヘリを見上げている。


俺は操縦士に、近くの陸に着陸するよう指示をだすと。

ヘリは陸に向かって飛行すると、ラグもゆっくりと付いて来る。


高度を徐々に下げて陸に着陸するヘリに、ラグも陸地に到着して近づきだした。

俺は地上に降り立ちラグの方へ駆け出した。ラグも近づき頭を下げながら口を開ける。

舌を出し、その上に魔石が載っていた。

俺は魔石を取上げて、別の魔石2個を舌に載せると舌で掴むと引っ込めて飲み込んだ。

嬉しそうにしている、少し輝きレベルアップだ。

ラグは戦いでHPを半分以下に為っていた、数ヶ所の鱗が剥がされてもいた。

しかしレベルアップで全回復が出来た。



何故か背後に冷たい視線を感じて振り返ると。

そいつは海上1キロ上空に浮遊していた、ここを見詰めているように浮遊していた。

「ギガバブルだ!逃げろ」操縦士は急ぎローターの回転速度を上げだした。

そのまま逃げ出した。


俺は大きな炎の球を5つを発生させると、次は徐々に圧縮していくと大きさが半分程に為った。


ラグも何となく感じるようで、ギガバブルが居る方向へ移動。


炎の球に回転をくわえで次第に高速回転になり、同時に5つをギガバブルに向けて発射。

ラグがギガバブルの海上手前に来た時に、炎の球が着弾。

そのままギガバブルを貫いた炎の球は、カーブしながら燃盛るギガバブルに再突入。

そうなるとギガバブルは、一気に燃え尽きた。


ギガバブルが居なくなった空間を眺めている。

ラグが頭を下げ舌を出してきた、魔石を回収してくれたようだ。


「かしこいなラグは・・・」


しばらく体をナデナデした後、「戻すぞ」。


『おおせのままに』


ラグがうなずくので魔石に戻した。



小波を聞き、物思いにひたっていた。

あのヘリは戻って来るのだろうか・・・・・・


30分後にヘリが見えてきた。

爆音をとどろかせながらヘリが戻って来た。

急ぎ乗り込むと、ふわりと空中に舞い上がり陸地の方へと飛び続けた。


「行き先は何処ですか?」


「いつもの宿泊施設です。お偉いさんが来るみたいだと連絡が入りました」




宿泊施設には軍服姿の6人とスーツ姿の2人が居た。


会議室では同乗していた隊員が、撮影機器をセットして巨大モニターに映し出していた。

ラグーラの戦闘画面を固唾を呑んで、皆が見ている。

ラグが浮上してもどっちか分からないようで、隊員が説明して納得して拍手がおきた。


海上に居るラグを遠くから望遠で撮ったのだろう。

ラグの頭上を炎の球が通過。

そして燃盛る球体に再度炎の球が襲う、隊員が説明して又もや納得。


軍人と偉い人に握手されながら、感謝の言葉を早口で喋ってくるが。

早口だと言葉を理解し難くなり、愛想笑いをしながら握手するしかなかった。



外交官「キューバへいきます、大変な事に為ってるそうです」

そして飛行場へ向かった。



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