第16話新たなる挑戦のその後
レッドドラゴンは、キューバから来た怪物で。
アメリカを2日前から荒らしまわっていた。
戦闘機での討伐を試みるも、逃げられ続ける厄介な存在だった。
レッドドラゴンの討伐の礼を言われながら、黒の車に乗り込んだ。
行き先は、討伐ギルド本部で今後についての話し合いが予定だ。
移動中アメリカの現状を聞くと、まだレッドドラゴンが2体残っているらしい。
そしてニューヨーク地下鉄に住み着いた怪物が、討伐出来ていない。
その被害は普通でないことは、以前から見て知っていた。
その2点が早急に解決したい問題だと言う事だった。
凄く立派な建物の地下駐車場に入るまでに、厳重なチェックを受けさせられた。
辿り着いた本部の一室では、2人男性と1人の女性が待構えていた。
女性が立ち上がった。
「私が本部長のマリリン・ヘレムです。通訳が必要かしら」
「大丈夫です、スキルで理解出来ます」
魔石召喚獣と話せるようになってから、他国の言語が話せるようになった。
彼女は、元から話せるらしい。
「嘘は、ばれるので気を付けて下さいね」
マリリン・ヘレムは、相手の真実を見抜く能力を持っていた。
その能力を使って、ここまで出世したようだ。
「そうですか、気を付けます」
「本題ですが、レッドドラゴンと地下鉄の怪物の討伐をお願いしたい」
「ここアメリカまで来てしまった。断るのは失礼なので討伐します」
ここでも駒のように扱われるのかと思ったが、警察の対応と違って真実を言っているようだ。
「それではオスプレイが良いでしょう。先にレッドドラゴンに向かって下さい」
「本部長、まだレッドドラゴンは見つかっていません」
「まだなの・・・」
「彼女に任せてもらえますか、彼女は探すのが得意なんです。探し出した位置に、緊急着陸してもらえれば前回同様に討伐します」
「あなたには、そんな能力があるのね」
「任せてもらえれば、すぐに探して見せます」
マリリン・ヘレムは、彼女を見詰めている。真実と悟ったようだ。
「緊急着陸しても、レッドドラゴンが通り過ぎたりしないかしら」
「レッドドラゴンは、俺達の存在を知れば本能で向かってきます」
「それは、どのような根拠で・・・」
「今までの、討伐経験からの勘です。それとニューヨーク地下鉄の怪物の資料を用意して下さい。その方面の情報は少なかったので検討させて下さい」
早急にレッドドラゴンを討伐して欲しいのか。
近場でオスプレイが待機していた、俺達が乗り込むと飛び立った。
彼女の指示に従って飛んでいる。
2時間近く飛んだ頃に「2体が来たわ」
オスプレイは着陸を始めた。そして着地後、俺は飛び降りた。
レッドドラゴンを召喚して魔石を食べさせた。
進化するまで食べさせたせいで、手持ちの魔石が底をついた。
ギガレッドドラゴン
名:ドラ丸
レベル 2
HP62000/62000
MP13500/13500
スキル
強力Ⅱ 鉄壁Ⅲ 威嚇 ブレスⅡ
魔法
龍魔法6 風魔法4 new水魔法3 new黒魔法3
レッドドラゴンの1.5倍大きくなっていた。
色合いも
そしてキラ達も召喚する。
キラ達も高揚したのだろう、各々が鳴き叫んでいる。
『やるぞ、やってやる、くそ野郎が』
気合が入っていた。
レッドドラゴンを遥か遠くに確認すると。
ドラ丸とキラ達は飛び立って行った。
すでに空中戦が始まった、ドラ丸の遠くからのブレスで1体が消滅。
キラ達は前回同様、片翼を攻撃。
地面に落下したレッドドラゴンの頭部へ集中攻撃、大爆発で頭部もろとも消滅。
しばらくしてレッドドラゴンは消滅してゆく。
魔石を掴んで戻って来た。
そして俺達を乗せたオスプレイは、途中で給油した後ニューヨークへ向かった。
俺達は、ニューヨークのホテルで休息中だった。
彼女の千里眼で分かった事は、2体の女王アントが東西に別れて存在していた。
そして次々と卵で個体数を増やして10400体以上であった。
餌となる人が豊富に居た事が原因でもある。
そして地下鉄が彼らの生活環境に適していた事も原因だ。
この情報は防衛に当たっていた海兵隊を驚愕させた。
海兵隊の情報と食い違っていた。
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