第13話塩の湯温泉




戦いが終わって、魔石を回収して一部を食わした。


『これは変わった味がする』そんな風に、ブラックは言って食っていた。


スマホの時間は、昼の12時を過ぎていた。


「徹夜後の戦いって、疲れが増した気分だわ。何処かで寝たい」


「塩の湯温泉へ戻って泊まろうか、一晩寝てから次の朝がタイムリミットだけど、間に合う場所にコアってあるかな」


「えーと・・・何とかなるかも」


食事も終わったようなので、召喚獣を魔石に戻す。

のんびりと温泉に向かうと、14時を過ぎていた。

案内所で宿泊を頼むと、『蓮月れんげつ』を紹介された。

早いが泊めてくれると、案内のおばさんが優しく言っていた。


「これが蓮月か・・・」


外見はきれいで、俺はこんな所は初めてだった。


「早く入りましょう。少し仮眠がしたいの」


「ああ、悪かった・・・」




401号室に入ると、高い料金に納得してしまった。


「ユウ、ここって客室風呂付だったのね、これって温泉なの・・・」


「パンフレットには、天然温泉て書いているよ」


「一番に入らせてもらうわね」


服を脱ぎ捨てて、入ってしまった。


「ああ、いい気持ちだわ」


俺はベッドの上に寝転ぶと、急に睡魔に襲われるように寝てしまった。




「ユウ、ユウ、起きて」


「あ、ここは何処だ」


「寝ぼけているのね、しっかりしなさい」


「ああ、そうだった。俺って寝てしまったんだな」


「そうよ、そろそろ夕食時間よ」


飛び起きて、急いで浴衣に着替えた。

食事の席に案内されてつくと、すでに何点か揃っていて、地場の旬のものです言われた。

後で温かいものが運ばれて、「これ、おいしい」と彼女が言って食べていた。


食事を済ませると、予約していた貸切露天風呂に2人して入った。

ゆったりとしていて、丸いたるで出来ていた。

2人で入ると、湯が「ぶしゃー」とあふれて、いちゃいちゃしてしまった。


「ああ、癒されるな~」


「うふふふ」


「何を笑っているんだよ」


「ないしょ」


そして、彼女からキスをしてきた。

彼女から、女性特有の香りがして、一気に興奮してしまった。

彼女は、舌をからめてくる。


そして、その夜はあつく燃えた。



朝早くからタクシーを呼んでもらい、那須塩原駅まで行ってもらった。


スマホを使って予約可能なものは予約して、電車に乗り込んだ。

前夜に地図などで調べて、一番近い駅を特定。

運賃が高いが、所要時間の早いルートを決めておいた。


5回の乗り継ぎをしたが、14時59分に金手駅に到着。

山梨の甲府市に降り立った。


「どうする」


「地図で確認したけど、道のない山奥にあるみたいなの・・・夜に飛んで行った方がいいわ」


「だからこの辺も、平和に暮らしているのか? コアの発生基準がよく分からん。東京に多く発生していて、人口に関係していると考えていたけど違っていた。本当に訳が分らん」


「コア自体が分からないものだから、仕方ないわよ。わたしなりに考えてみたけれども答えは出ないままね」


ぶらぶらと山方面へ歩き出した。

のどかだが、徐々に世界に発生したコアによって、各国の被害がニュースとして取上げられていた。


ネットでは、悲惨な映像が出回っていた。

一部、宗教団体が神の天罰だと言い出して、炎上している。



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