第40話 夏期講習からの罠①
依々木塾の夏期講習──
如何にも
それはこの夏期講習で
「なにこれ、なんなのこれー!」
実の所、市長との結婚騒動は報道規制で字幕が流れただけで名前や姿までは公開されていなかった。
なのになぜ有名人化したのか。
それは1学期の中間、期末の1位を奪われ妬んだ者による犯行──ではなく、無自覚な行動が原因だった。
その者は
※ちなみに、初登場は11話で
実際、名前を永遠と呟かれれば、周りとしてはどんな人物なのか気になるのは当然だ。
さらには何故か写真をネットに上げるとネットも端末からも消されるという不思議な現象から「流石天使」「神に守られている」と噂され、印刷物やフイルムから現像した写真が主体で御姿情報が流通したのだ。
そうして、いつしか塾生のほぼ全員に
神棚に飾る者、フィギュアを作成し販売する者、枕の下に写真を入れる者と言った感じだ。
殆どの生徒はやましい気持ちではなく、勉強の神様、菅原道真の様に崇めていたのだが、一部の塾生はフィギュアを販売した結果、闇ルートで100万超えの値段がついたという噂もある。
こうなると
「
「あの人混みをですか?私は嫌です。一人で勝手にやってください」
「あなたね、ちょっとは協力しなさいよ!」
「無理ですよ、塾生全員を敵に回しますか?」
「──難しそうね…」
その時、
送り主は
そう、
二人が
だが、案の定とでも言うべきか、地下に通ずる階段は既に
「これ、もしかすると
「不味いわね、建物内部からの発生となると駆除が一段とむずしくなるわ」
──────────────────────────────────
▼今回4話構成で続けて3話構成が殆ど繋がっています。
完全に余談ですが今回の写真流通の件ですが過去にコンビニ前で撮られた写真が混じっていたりします。
それをフィギュア化した物が写真付きで100万の値が付いたそうです。
ただ、アングル的に下半身は写っていなかったのでそこは想像で補ったとか。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます