閑話 プール回②
8月に入ろうかというある日、
具体的には『プール回①』の二日後である。
さらには連続のプールという事に難色を示しそうになった
今度は脱げないようホルターネックのワイヤービキニの水着にして気を配った。
少なくともトップがが脱げる事は無いだろうと安心していた。
そこで行き先はリラクゼーションリゾートに決まった。だが、ここには問題があった。
人が多すぎたのだ。
中学生が背伸びしなくても入れるレベルの施設なだけに、学生よりも家族連れの方が多い様に見受けられたのだがとにかく人が多すぎて眩暈がしてくる。
「
「みみみみ、水着に合ってるね」
ホルターネックはバストアップ効果があるので仕方がない事だが、そこに動揺する様ではまだお子様である。
だが、
ある意味、
以前ラブホテルで服を破られた時もそうだったが、女の子であれば「きゃあ」の一つくらい言いそうな所を毅然とした態度で乗り切れたのだ。
その根本となっているのは元の性別が影響しているのだろう。恐らくはTPOレベルの羞恥心しか持っていないのだ。
実際、恥じる様な外見や大きさでもないのだからそれがプロポーションを自信しているようにも見えた。そうなると周りの目も釘付けである。
「とりあえず、どうしようか」
「飛び込めないね、本気で泳げそうには無いから、プカプカ浮かんでるだけになりそう」
「それなら、スパの方に行かない?」
ここのプールは温泉付きだった。
水着で入れる温泉は夏場だけにプール程には混んでいなかった。
それこそ個室も取れる程だ。
そこに目を付ける
個室に二人きりで露天風呂といった贅沢感に感じでゆっくり浸かる二人。
最初に
「こういうゆっくりできるのも良いよね。あ、私だけで良かったの?
「言ってなかったっけ?ラブホで悪人退治した後、別れたよ」
「そっか~、じゃあ相手が人妻でごめんねって言っとくべきなのかな?」
「というか恋愛は自由なんだろ?気にするなよ。俺は諦めてはないけど手を出す気は無いから安心して」
少し紅潮した
胸を押し当て「じゃあ、こんな事しても興奮しないんだね~」なんて口にする。
「ごめん、無理。興奮する。メッチャ興奮する!でも俺は自分の彼女にしか手を出さない事に決めたんだっ、だから絶対何もしない!」
そして、最後の言葉は小さな声だった。
「あと、勃つのは見逃して……」
「あ…………ごめん」
こうして暫くの間、二人の間に過激な行動は無くなった。
それが良かったのか悪かったのか、
結局、自身が魅力的であると言う事は確認できたので、満足した
そして、これまでの行いが恥ずかしくなってきたのか、
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます