第31話 日常の再建、からの長い二日間⑤
そして、
その様子を見ていた
「どうした?嫉妬か?」
「そうじゃないけど、ちょっとムカつくかな……」
「珍しい。比較的、私に近い性質の持ち主だと思っていたが、最愛の者を取られると辛いか」
「そりゃあ………ね」
「しかし、それは
「──分かってるわよ、だからこそ、その分を取り返そうとしてるんじゃない」
「他国の基準で言うが、魔法少女に対する精神攻撃は基本戦略だ。それであの時、どれだけの者が倒れたか、話は聞いておろう?この状況、精神を鍛えるのに丁度良いのではないか?」
「………」
当の
その表情がまた
ただ、そいうのを見たお陰で、
「
「ふふん、それ聞いちゃう?私の情報収集した所によるとね、
「──それはたまたまだからね、助けれるとは限らないよ」
「またまたぁ~。まぁ、期待していますよ~」
この時、
「えーと、そろそろ、食材の買い物行きますね」
「付いていきます!」
「私もついてゆく!!」
「仕方ないわね、私も行くわ」
「ふふ、みんなで買い物もいいよね」
あの三人が夕飯をどうするかと考えながら、献立を考えていた。
実の所、魔法少女の胃袋は無限に消化してしまうので、人数が多く無くても十人分くらいを作っていた。
多く食べれば過剰分は幸福値に加算されるし、絶食したとしても少しばかり幸福値が減るだけで空腹でお腹が鳴ると言う事も無い。
つまり、あの三人が来れば普通の食事量を食べ、来なければその分の量を食べきっている。
それ故に、残ったおかずをタッパーに入れて渡す事も特に苦ではなかったのだ。
それは結局、
スーパーに入ると、
普段の口調に戻りつつある
「一つだけ、買っていい?」
誰もが『可愛い!』と叫んでしまいそうになるのを飲み込み、許可を与えてしまうあたりは外見効果なのだろう。何故か親目線で許可を与えるのは甘やかしすぎだろうかなんて考えてしまう
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます