聖花お姉さんの! ワクワク☆ガサ入れ!!!
「うむむ~、全然エッチな本見つからないし! お酒は美味しいし! あき君帰ってこないし! 何してるの、バカあき君!」
もうビール2缶飲み終わっちゃたんだけど!?
お酒のおつまみBGMとして流していたアニメも終わっちゃったんだけど!?
なんで、なんで!
何であき君帰ってこないの!?
私のお世話をするのがあき君の義務なのに! 役目なのに!
それを放棄するとはどういうことだ!
なんで帰ってこないんだ、バカバカバカ、バカあき君!
今日はお買い物もしてきたんだよ! ちゃんとお肉買ってきたんだよ!
だから早く帰ってきて、えらいえらいしながら私のためにお料理を作りなさい!
私はお酒飲みながら待ってるから!
だからお料理しなさい! お肉はあるから!
もう、あき君帰ってくるまで我慢だと思ってたから、お腹と背中が合体しそうなんだけど……うむむ、何で帰ってこないんだろう?
お友達とお出かけしたのかな?
でもそれなら、昨日言ってくれてるはず。
それに明日も学校だし、お仕事だし、現実的じゃない!
ふふ~ん、流石名探偵聖花、推理が鋭い! あっぱれ!
という事で、お出かけの線は消えたけどそれならなんで帰ってこないのかな?
部活動は入ってないし、習い事もしてないし。
……も、もしかして誘拐とかされちゃったのかな?
あき君、もしかして悪い誘拐犯に捕まっちゃたのかな?
それで、身代金とか要求されちゃうのかな?
……むむむ、あり得る。
名探偵聖花のレーダーがピンピンぴくぴく動いてる!
だってだって、あき君ふわふわのお人好し系の顔だし、困ってる人がいたらついて言っちゃう系男子だし、顔は結構かわいいし、なんかお金持ってそうだし、誘拐するのにはうってつけの人材だ……!
どうしよう、どうしよう、あき君が誘拐されちゃった!
誘拐されちゃったよ、まずいよ!
早く助けに行かないとあんなことやこんなことされてしまう!
あき君がめちゃくちゃにされてしまう!
悪い男の人にあんなことやこんなことを……うっ、ダメだあき君が汚されちゃう!
「えっと、どうすれば……あき君が汚されちゃう……うう、まずは警察に……あれぇ?」
おろおろおろおろ焦ってスマホをポチポチしていると、テレビ台の下に何か怪しい薄い本があることに気づいた。
映画のパンフレットとかではない、もっとカラフルで独特のオーラを放っている感じの本。
……ん~? ナニコレ?
むむむ、名探偵聖花ちゃんの本能があやし~、と申しております!
これは捜査対象のブツです!
んふふふ~ん、という事でちょっと調べさせてもらいますね~!
「ん、ん……んっ! んっ、んっ……ハァ、ハァ……よし、やっと取れた! もう、あき君奥に挿れすぎ! こんなところに挿れると取れなくなるじゃん!」
何とかその本を取り出して、表紙をじっくり見る。
やっぱりエッチな本の表紙で……あれぇ?
「……この女の子、ちょっと私に似てない? なんか髪型とか顔とかちょっと……むむむ、あき君は悪い子だねぇ!」
表紙の女の子が、乱れた感じの女の子が何となく私に似ている感じがした。
顔の作りが結構似てるというか、私の顔にそっくりというか……むー?
……むむむ、ダメです、ダメです、お姉さんに似ている女の子のエッチな本を買うとかダメです、ぶぶーです!
確かに隣にお姉さんみたいな魅力的な女の人がいたら憧れちゃうのは分かるけど、でもでも、本人に憧れを持つのは良いですが、偽物にぶつけるのはダメだよ!
でもでも、本人にぶつけるのもダメだよ!
あき君には、私のお世話をしながら、それでいてちゃんとした恋をしてほしいからね~。
それでその恋した女の子にも、私のお世話をしてもらうんだ~!
……でもでも~!
「でも、でも~、あき君が私にどんなことしたいのか気になるねぇ~! マイルドな事ならちょっとならしてあげるけど……あ、あれぇ? ……ん~、もしかして自意識過剰だった? あれぇ、私に全然にてなかったんだけど!」
あき君のエッチな本のページをめくると、表紙では結構私に似てた女の子が中身では全然違う感じになっていて、私とはあんまり似てない感じになっていて。
表紙の女の子の絵だけがちょっと私に似ている感じになっていて。
……むむむ、自意識過剰だったか!
私の勘違いだったか! あき君は私に似ている子を選んだのではなかったのか!
それは恥ずかしい! そしてちょっと悔しい!
……けどけど、後世のためにこの本は読んでおこう!
どんな感じのエッチな事が書いてあるか気になるし!
私気になるでありますからね、名探偵聖花として、あき君のご主人様として、どんな趣味を持っているかを把握しておく必要があるからね!
「んん~んん!? むむむ……むむむ!!! むむむむむむ!!!」
ぺらっとページをめくって、現れたのは濃厚なエッチのシーン。
そして繰り返される、見たことないような、ものすごいアブノーマルでハードなプレイの数々……ナニコレナニコレ!?
ちょっと、お姉さんの理解が追い付かないんだけど……ぷええ、あき君こんなのが好きなの?
こんな感じで女の子を無理やりして、それを咥えて、え、そんな角度でそんなもの挿らな……ぴえええ、濃厚すぎるよ、ハードすぎだよ、えっちだけど、ちょっとアブノーマル感じするよ!
あき君は、こんな感じのアブノーマルなのが好きなの……でもでもでも、こんなことしたら未来の彼女さんに嫌われちゃうよ!?
だってだって、こんな激しくて、こんなよくわからないくらいハードでこんなエッチな……ダメだよ!
こんなことしたら女の子が傷つきます、怪我しちゃいます、ダメです!
青少年の何たらかんたらに基づくなんたらかんたらでこの本は没収します!
この本はお姉さんのものとします!
お姉さんが責任をもってこの本は管理させていただきます!
私の家で個人的に管理させてもらいます!
取りあえず、このエッチな本は私のカバンの中に隠して……よしこれで完了!
後は個人的に家で管理します、私のお家で管理します!
……少し時間がつぶれたので、壁にかかっている時計を見る。
時間はすでに8時を回っていて……むむ、まだあき君帰ってこないの?
いつもならとっくに帰ってる時間なのに……もう、なんで帰ってこないの~?
お姉さんちょっと退屈で、心配です、本当に!
あき君のお手伝いされる係として、お姉さんのご飯とかが心配です!
後今日は洗濯とかもしてもらおうと思ってたのでそこも心配です!
「んん~、あき君~早く帰ってきてよ~!」
あき君がいないと、お姉さん家では何もできないの!
だから早く帰ってきて!
《あとがき》
ちょっとお姉さんの話です。
後報告というのは、GWでのハイの期間が終わって先輩の話見直したら意味わからなかったので、多分知らんうちに修正してるって言う報告です。
※直しました。
感想や評価などいただけると嬉しいです!!!
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