『文章が上手い人は何故文章が上手いのか』についての追記
前記した著では、若くして文壇に上がることを許された近年の小説家を例に出し、脳が肝である論じた。
脳が肝であることに間違いはないと思うが、僅かながらに物足りなく感じた部分を今回は追記として書かせてもらう。
当時は努力という観点が欠けており、努力信奉主義の者からご指摘を賜った。
なので、ここで努力も含めた上で脳が肝要であることを論じる。
頭が良いだけで優れた作品は書けず、努力だけでも優れた作品は生まれ得ないと作者は考える。
だからこそ、
努力×脳力イコール結果、であると主張したい。
加法ではなく乗法であるところが重要だ。
脳は努力の増幅装置という解釈をしてもらえれば分かりやすいかもしれない。努力がゼロでは結果はゼロだが、努力が3でも増幅装置である脳が100の働きをしてくれれば、出力結果は300となる。反対に、努力が100でも増幅装置の働きが3では、出力結果は同じ300となる。
こういった論理をもとにすると、人並以上に努力しているのに結果がついてこないという人は増幅装置に不足があるという答えに至る。
器用貧乏の人は努力が足りないのであり、何をやっても上手くいかないという人は脳力が足りていない、と考えるのが作者の持論である。どうだろう納得できるであろうか?
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