Column5 「小春日和」ですね

 皆さん、小春日和の日々が続いていますが、いかがお過ごしでしょうか。


 ……と、「小春日和」という言葉を冒頭の挨拶に使ってみたのですが、「間違いじゃない?」と思った方もいらっしゃるかもしれませんね。

 しかし、「小春日和」を辞書で調べると「初冬のころの、暖かくて穏やかな天気(『明鏡国語辞典 第三版』)」と出てきます。つまり、これは冬の時期に春のような陽気の日々が続いていることを示しているんですね。


 平成26年度の文化庁が発表した「国語に関する世論調査」では、本来の意味ではない「春先の頃の、穏やかで温かな天気」という意味で捉えられている人が41.7%いらっしゃったそうです。(ちなみに正しい意味で認識していた人は51.7%でした)


「小春日和」は「春」という言葉が入っているので、春の日に使いがちですが、初冬である今の時期にぜひ使ってみてください。

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