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Column5 「小説のさわり」はどこの部分?」への応援コメント

  • なぜ「さわり」が「冒頭」の意味で捉えられるようになったんでしょうね。
    さわり→触る→試しに触れてみる→お試しなら普通は頭からだろ、みたいなことなんでしょうか……?

    冒頭を指すなら、「掴み」の方がまだ合うように思えます(掴みはオッケー、って言いますし。古いかな……・汗)

    作者からの返信

     吾妻藤四郎さん、コメントありがとうございます。
     経緯までは分からなかったのですが、吾妻さんが連想してくださったものは的外れでもないように思います。
    「触り」と同じ漢字を使う「触れる」という言葉には、「瞬間的に接触する」(『明鏡国語辞典 第三版』より)という意味があります。「試しに触れてみる」と書いてくださいましたが、「試してみる」が「触れてみる」感覚に近いものがあり、そこから「触り」が小説等の表面的なものを示すものに感じるようになったのかもしれません。

     >冒頭を指すなら、「掴み」の方がまだ合うように思えます(掴みはオッケー、って言いますし。古いかな……・汗)
    『三省堂国語辞典 第八版』には「つかみ」の項目に「最初に、相手に関心を引きつけること」とあるので、「掴み」の方が合うというご意見も一理ありますね。

  • 自分も冒頭とかあらすじのような意味だと思っていましたが、一番盛り上がるところだったんですね。
    もともとの意味よりも、今の人にどう理解されているかの方が大きいですよね。大半の人が解釈している方に流れていくのは逆らえないのかなと思います。

    作者からの返信

     柊圭介さん、コメントありがとうございます。
     私も調べるまでは誤って認識していました。思うに「触り」という言葉が、「表面を触れること」を指すので、作品の中身ではなく、表面、つまり冒頭のことを示すようになったのではないかと推測します。

     そうですね。やはり言葉を使うのは今の人ですからね。仰るように徐々に変化したものが、逆行するのはあり得ないとは思うのですが、元々あった意味でやり取りをしていた時代もあったわけですし、きっとそういう表現をしている作品もあって未来に残っていくと思うのです。

     難しいかもしれませんが、過去の使われ方も大切にしつつ、現代使われている意味の言葉も上手く使えたらいいなと思います。