Column5 原稿用紙の使い方 ~氏名/書き出し/句点・読点/拗音・促音/三点リーダ・ダッシュ~

☆氏名

 タイトルの次は、誰が書いたのかを書く必要があります。つまり書き手の名前ですね。


 これはどの行に書くのかは、決まっています。タイトルの次の行です。全ての参考資料に同じことが書かれていました。姓と名の間を一マスあけるというのも一緒です。


 違うところといえば、下を何マスあけるか、ということくらいでしょうか。

 この点については、ほとんどが「一~二マスあけるように」と記してありましたが、井上ひさし氏の著書には「最後のマスをあけなくても問題はない」というような書き方がしてありました。そして、その部分をあけるのは「カッコいいかなぁ、と思うような程度」とのこと。


 つまり、一マスあけるかあけないとかは、名前が格好良く見えるかどうか、くらいの問題ということなんですね。あとは「姓と名の間は一マスあける」というのもありましたが、これも見た目の問題です。

 しかし確かに間をあけた方が、名前が見やすいとは思います。



☆書き出し

 文章の書き出しは、二種類あるようです。

 一般的なのは、名前次の行から書き始めること。もう一つは、名前の隣の行はあけてその次の行から書き始めるということ。これもどちらを選んでも問題ありません。


 それよりも重要なのは、段落のはじめを一マスあける(段落を下げる)こと。これは原稿用紙に書く上では大切なルールのようなので、どの参考資料にも同じことが記載されていました。



☆句点・読点/っ、ゃ、ゅ、ょなど

 これはどの参考資料を見ても同じことが書いてありました。


 文末に来る句点「。」、文章を読みやすくするために施す読点「、」は、一マスずつに使います。PCを使って入力している人はほどんど無縁ですが、行の一番上に「。」もしくは「、」がくる場合は、一つ前の行の一番下に付すことが決まっています。


「っ」「ゃ」「ゅ」「ょ」も一マスずつに使いますが、これは行の一番上にきても問題ありません。



☆三点リーダーとダッシュ

 三点リーダーとは「…」のこと、ダッシュは「—」のことですね。


 三点リーダーの場合は「…」で一マス×2=「……」でワンセットです。

 ダッシュの場合は「—」で一マス×2=「——」でワンセット。


 原稿用紙では、これが基本のようです。


 次話に続きます。

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