6月
◇閑話◇ 「紅」を「くれない」と読む理由
それまでは「
さて、「紅」は「べに」とも読みますが、何故「くれない」と読むのかご存知でしょうか。
元々は「
紅花の原産国は、エジプト。
日本から遠く離れた国の植物が、中国を介して伝わりました。「
「くれない」という言葉が出来た過程から考えると、「呉から輸入した染料」全てのことを「クレナ
<余談>
「紅花」の異称は、「末摘花」。古典を読んだり、学んだことがある方はご存知かと思います。
何故そのように言われるのかというと、茎の先端から咲く花を順々に摘み取って紅の染料にするからです。これは『おもひでぽろぽろ』という作品をご覧になると分かると思います。
また「紅花」という花は、一つの畑の中で最初に咲くのは一輪だけと決まっています。どうして一輪だけなのか。それはよく分かっていないようですが、緑色に広がる畑の中に、ぽつんと黄色のようなオレンジ色のような、冴えた色を放つ花は本当に目立ちます。そしてそれを皮切りに、あちこちで一斉に花を咲かせるのです。不思議な花ですよね。
「末摘花」は古典などでも登場しますし、『源氏物語』では確か人物名として出ていたかと思います。平安時代「クレナ
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