応援コメント

Column1 「聞く」「聴く」「訊く」の使い分け」への応援コメント

  • はじめまして。

    お名前をどちらかで見た気がするのですが、コメントを書かせていただくのは多分初めてではないかと思うので、「はじめまして」で失礼させていただきます。


    わたしも「訊く」に最近悩み、作品の途中からそれまで「訊く」と書いてきた部分の大半を「聞く」に変更しました。

    たずねる、質問する、くらいの内容で使うには「訊く」は厳しすぎるような気がしたためです。

    こちらのエッセイのタイトルを見て、中に「聞くと訊く」について書いてあるのを見て、真っ先に読んでみました。

    読んでみて、非常に納得いたしました。

    本当にありがとうございました。

    作者からの返信

     @hiruzakiさん、はじめまして。
     丁寧なごあいさつを下さり、ありがとうございます。コメントをいただけて嬉しいです。

     @hiruzakiさんは「訊く」の本来持っている意味を大切になさったのですね。作家さんによって、考え方は違いますが、@hiruzakiさんが悩んで、その方針を決めたことは作品にとっても良いことだと思います。
     またそうであるなら、「厳しく問う」ようなときに「訊く」を使うと、その場面が文字でも表現できそうですね。

     当作品を読んで「聞く」と「訊く」に関して納得されたとのこと。とても嬉しいです!
     こちらこそ、温かなコメントありがとうございます。

  • まさに自分は「尋ねる」の「きく」を「訊く」と書いています。全部の作品で……
    もう直せない笑 でも個人的にこれが使いたいんですよね。読む方によっては違和感あるのかなあ……

    作者からの返信

     柊圭介さん、コメントありがとうございます。

     私の書き方がちょっといけなかったですね……。本文へ「訊く」についてさらに追記いたしました。

     まず、柊さんの原文を直す必要はないです! 大丈夫です。
    これは私の考えなのですけれど、確かに「訊く」には「問いただす」という意味が含まれています。しかし、一つの作品(もしくはその人が書いている作品全て)のなかで、一貫して「人に尋ねる」=「訊く」としていたら、それは「問いただす」ことの効力を失ってしまうのではないか……と考えています。

     例えば作中の中で、「母に今日のおやつを聞く」と「友人に、腹を立てた理由を訊いた」という書き方がされていた場合、この二つには明らかに差があることが分かります。作者があえて、「聞く」「訊く」を分けて書くことで、漢字の持つ意味を利用しているのです。

     しかし、全てを「訊く」としている場合、この言葉に含まれる「問いただす」という意味は薄れます。何故なら「母に今日のおやつを訊く」と書いて、誰も母に子どもが問い詰めて聞いているとは想像しないからです。
     
     Column3でも、すべて「尋ねること」=「訊く」と書いている作品を見たことがあると書いたかと思いますが、その作品でも「訊く」から「問いただす」意味が消失していることが分かります。

     元々は「問いただす」ことを「訊く」としていましたが、柊さんのように書き手によっては「尋ねる」ことを「訊く」とし、「人の話を聞く」などと区別したいと考えていらっしゃる方もいると思います。私は、それはそれで良いと考えています。

     書き手の方のなかで、「訊く」の意味を厳密に考えて漢字を使っていらっしゃる方がどれくらいいるのか分かりませんし、読み手だったらもっと少ないでしょう。つまり使い分けても、読者にその意図が伝わらない可能性の方が高いとも言えます。

     そのため、書き手の方は「訊く」の本来の意味を知ったうえで、ご自身の作品に反映していただければ充分であると私は考えます。それはご自身で考えた上で「尋ねる」=「訊く」としていいということです。

     ただ「母に今日のおやつを訊く」としていながら、「友人に、腹を立てた理由を聞いた」と使うのは、ちょっと問題があるとは思いますが……。

     最後になりますが、ちょっとした余談を。
     日本語関係の書籍を執筆していたことがある、故・丸谷才一氏の著書『人間的なアルファベット』という作品があるのですが、この方は「尋ねる」を「訊ねる」と書いていました。一冊の書籍のなかでの確認なので、少々具体例に乏しいですが、「訊く」は「訊ねること」、「聞く」は「『訊ねる』以外」と分けているようにも読めました。ご参考までに。

     今回はちょっと誤解を招くような書き方をしてしまってすみません……(´・ω・`)
     柊さんは柊さんの書き方を、これからも大切になさって下さいね(^^)

     長々と失礼いたしました。

    編集済