第3話 おはよう世界。
おはよう世界、おはよう今日の俺。
うっ。頭痛い。
「あ〜。やっぱり昨日のことは嘘じゃないよな…。」
時計を見ると11時を回っていた。普通に遅刻だ。だが今日は学校を行く気もおきないので休むことにした。……もう少し寝よう。ベッドに入ると、スマホがなった。
Hotaru:おはよう優斗君!今日は学校に来てな
いけど、大丈夫?
雨宮先輩…。こんなん、惚れてまうやろぉ〜。
というかなんで俺が休んだの知ってるんだ?
誰かがリークした? なんの需要があるんだ?
Yuto:雨宮先輩、ご心配ありがとうございま
す。少し体調が優れないだけですので、
寝ていたら治ると思います。
さて、寝るか。
そう思い、ベッドに入ると、今度は電話がかかってきた。しかも雨宮先輩だ。えぇ…。
『もしもし? 優斗君大丈夫?』
『大丈夫ですよ。でもわざわざすみません。』
ほんとどこまで女神なんだこの人は。わざわざ俺に電話なんて。
『ほんと? 無理してない? お見舞い行こうか?』
『いえ!本当に大丈夫です。』
そう言って電話を切った。
さすがに家にまで来てもらうのは悪い。先輩は学校に行っているのに…。あれ?今は授業中のはずなんだがな……。まぁいいか。
「そういえば、あいつから連絡来てないな。」
あいつは、あのアバズレ女だ。やっぱりもう俺の事などどうでもいいのだろう。
「誰かに相談してみるべきなのかな。」
また今度、友達に相談してみよう。そんなことを考えていると、眠気が襲ってきた。俺はその眠気に素直に従った。
次に起きたのは、2時半だ。腹が減った。
何かあったかな。俺が冷蔵庫を漁っていると、例のアバズレからメールが来た。
Yukina:優斗今日休んでたけど、大丈夫?お見
舞い行ってもいい?
同じことを言われたのに何故だろう。こいつが言うと異常なまでに心が踊らない。むしろ来ないで欲しい。
Yuto:大丈夫。寝てたら治る。
そう単調に返信だけしといた。いい加減真面目に調査しないとな。あの間男、見た感じ年上だよな……。先輩に相談してみるか。
この時の俺はまだ知らなかった。雨宮先輩に相談することがどれだけ相手に恐怖を与えることになるのかを……。
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