第五章 白いシーツにくるまれて

温もりが、うれしい。


目覚めた時、目蓋を開ける瞬間に待ち受けている期待を、そのままに。

私の乏しい想像力の中で、アイツの笑顔が待ってくれているのなら。


無上の喜びです。

神様。


多くは望みません。

劇的な映画のワンシーンなんて、とても。


泣きたいくらい。

そばに、いてくれていたらと。


夢が覚めた後も。

愛おしいアイツ、あの人が。


一分でも。

一秒でも。


そばにいてくれたら。


少女ではない。

アラサ―寸前の私が願います。


神様。

どうか。


お願いします。

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