リーザを救出せよ
ニリの街でミックサック団の公演を観劇しているギン達であったが、突如コウモリが舞台上のリーザをつまむように運ぼうとし、救出に向かおうとしたギン達に魔法が放たれる。その魔法を放ったのはブリックであり、ギンは疑問を口にする。
「しかし、何故ここにブリックがいるんだ?奴の狙いは一体?」
「ギン殿、今は何とかしてリーザ殿を救出しなくては、ブリックは転移魔法を使えます」
「そうだな、ジエイ、ウィル、俺がブリックを相手する。2人はリーザの救出を頼む」
「承知!」
「任せろ!」
更にギンはエイムとヨナにも指示を出す。
「ヨナ、傭兵団と一緒に街の人を守りながら安全な場所に避難させてくれ。エイムはヨナ達のしんがりを頼む。魔法で牽制しながら魔物との距離を稼ぐんだ」
「分かった、任せてよ」
「でもギンさん、今の所ブリックとあのコウモリのような魔物しか姿はないですが」
「奴らがこれだけの戦力で作戦を起こすとは思えない、伏兵に注意するに越したことはない」
ギンの発言にエイムは無言で頷き、ギンは一同に対し呼びかける。
「いくぞ!」
ギンの号令でそれぞれが作戦実行に移ろうとするが、ブリックに向かおうとするギンの前に更なる壁が立ちふさがった。
「待て剣士よ、お前の相手はこの俺だ」
「お前はアルド!どけ!俺達はお前の相手をしている暇はないんだ!」
「そうはいかん、俺を倒さなければどの道あの女は助けられまい」
思わぬアルドの邪魔が入り、ギンは再度ジエイとウィルに呼びかける。
「ジエイ、ウィル、何とか2人でブリックを相手しつつリーザを救出してくれ」
「3人でこいつを倒した方が早いんじゃねえのか」
「いや、もしかしたらまだ戦力を隠しているかも知れない、それにこの事態にはブライアン達も気付いているはずだ」
「分かった、ブライアン達がくれば救出もこいつらを倒す事もできそうだしな」
そう言ってウィルはジエイと共にリーザの救出とブリックの対処へと向かう。
「理由は分からんがお前達は分散して行動しているようだな、我らにとっては好都合だ」
「俺達を甘く見てもらっては困るな、いくぞ!」
そう言いながらギンは速度強化の魔法を使用し、剣でアルドに対し斬りかかる。ギンの剣の動きに合わせてアルドも剣を出し、両者はつば競り合いを演じる。
剣での戦いは互角であり、互いに一歩も引かない姿勢を見せる。
「ほう、さすがに帝国の名だたる将を打ち破って来ただけの事はあるな」
ギンの剣の腕前を賞賛するアルド、果たして決着の行方は?そしてリーザの救出はなるのか?
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