第4話 何かがおかしい

まずはドアを開けるんだろ?簡単じゃないか。そう思って湊斗はドアノブをひねるが、ドアは開かない。

ドアノブをよく見ると、鍵穴が付いている。なるほど。この狭い部屋の中に、鍵があるということだ。

他のみんなはうごく気がしない。


部屋中くまなく探したが、見つかったのは平面見取り図だけだ。

この平面見取り図…何かがおかしい。ハッと湊斗は気がついた。

「ちょっと、湊斗。何かわかったの?教えてよ。」

芽衣が聞いた。

「お!何かわかったのか?教えろ!」

遼も聞く。

「うん。この見取り図だと、ここにエレベーターがあるから、ドアはここだ。」

「おい!ちょっと待て。エレベーターがあるならエレベーターで出ればいいじゃないか!」

遼が言う。湊斗が応える。

「いや。エレベーターは電源が入らない。話を戻そう。ドアはここのはずなのに反対側に通路がある。だからドアは開けなくていいんだ。」

湊斗はそう言って、反対側に行って、通路があるであろうところに蹴りを入れる。予想通り、ここに通路があった。

みんなで通路を抜けて1階に行った。

「この先の道は、僕が知っている。だからみんなついてきて!」

湊斗が行った。湊斗は知らない学校の道まで記憶したのだ。しかし、湊斗は考えた。「この学校、B1Fなんてあったか?」まあいいや。

横で、見ていたイクは感心する。「よくここまできたもんだ。」と。

湊斗が出口へ急ぐと、後ろからイクの声がする。

「みんなにお知らせ!学校の出口の鍵は、☆それじゃあ頑張ってね~☆ あとこの学校にはゾンビが出るよ!気をつけて!」

「「「「「「「「「「ゾンビ!?」」」」」」」」」」

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