10話 存在値1200の化け物。
10話 存在値1200の化け物。
存在値999のシューリに勝てる者など、本来であれば、『扉の向こうの神』以外には存在するわけがない。
しかし、アダムだけは別だった。
――二人の闘いを静観していたセンは、アダムに対してもプロパティアイを使う。
すると、
(存在値1200? ……う、嘘だろ? シューリのカンストも異常だが、カンストまでなら、才能次第で、ギリギリ『ありえる話』ではある。けど、『1200』はありえねぇ……俺が、存在値999の壁を超えるためにかけた時間は『1000万年以上』だぞ……どう見ても20歳以下にしか見えないアダムが、存在値999の壁を超えるなんて……さすがに、それは……)
身をもって『999の壁の厚さ』を理解しているセンは、
シューリ以上に、『アダムの強さ』に困惑していた。
(……まさか、あの女も、俺と同じで、ナイトメアソウルゲートを使ったのか?)
と、思っていると、そこで、
美女二人が、
「いやぁ、驚きまちたねぇ……ほんとに、数値で言えば、オイちゃんを超えているじゃないでちゅか」
「シューリ……貴様、そこまで強かったのか……ソウルゲートに入る前の私だったら、手も足も出なかったな」
「ソウルゲート?」
「ソウルゲートは、『一瞬で好きなだけ修行が出来る空間』にいける扉。私は、ソウルゲートで6万年ほど修行したことで、存在値999の壁を超えた」
「……」
「シューリ、確か、あんた、17歳ぐらいだっけ?」
「そうでちゅけど?」
「私も17だ。正直、私は、自分の才能に自信を持っていた。けど、あんたは、間違いなく、私以上の天才。ゲートに入る前の私は、存在値600程度でしかなかった。シューリ……あんたの才能には嫉妬すら覚える。過去も未来も含めて、私こそが、比類なき『最上の天才』だと思っていたが、まさか、同年代に、私以上の天才がいるとは……」
「アダム・クリムゾン。あんた、オイちゃんがいなければ、才能の方も世界一位でちたね。あんたほどの超人を『嫉妬させた』というのは悪くない話でちゅ。強めの優越感にひたれまちゅからね」
「シューリ、あんたは私以上の天才だ。けれど、6万年を積んだ私には勝てない。年月の暴力に散れ」
「……本当だったら、すごい話でちゅねぇ。6万年……いやぁ、すさまじい根性だと思いまちゅよ。オイちゃんも、やろうと思えばできるかもしれまちぇんけど、やりたくはないでちゅ。いやぁ、あっぱれ、あっぱれ」
「ソウルゲートの情報を教えたついでに、私の苦手属性も教えてやる。私は、『地』属性が弱点だ」
「おっと、モノのついでで『暴露のアリア・ギアス』を積まれてしまいまちたね」
あえて、相手に『不利な情報を暴露する』という覚悟を積むことで、『ボーナス』を得ることができるシステム。
それが、『暴露のアリア・ギアス』。
『自分にとって不利な情報』を暴露したことで、
アダムの火力が21%ほど上昇した。
「シューリ・スピリット・アース・ソルウィング。あんたを認めてやる。あんたは特別な存在だ。その『凄まじい才能』に敬意を表し……私の『全力の全力』をもって、殺してやる」
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名前『アダム・クリムゾン』
・称号『咲き誇る絢爛』
《レベル》 【890】
(存在値) 【1200】
[HP] 【26000/26000】
[MP] 【9500/9500】
[スタミナ] 【17000/17000】
「攻撃力」 【7800】
「魔法攻撃力」 【2000】
「防御力」 【5200】
「魔法防御力」 【3500】
「敏捷性」 【6500】
「耐性値」 【2500】
「HP再生力」 【10000】
「魔力回復力」 【500】
「スタミナ回復速度」 【9000】
「反応速度」 【12000】
「隠しパラメータ合計値」【15000】
習得魔法「そこそこ」
グリムアーツ「まあまあ」
スペシャル「烈紅覇気(れっこうはき)」
戦闘力評価「★★★★★★★」
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