20 僕の、言う通りにしなさい、壊れた国を治療しなくてはなりませぬ。

 僕は、道端に唾を吐きかけた。


 僕は知っている。


 この人間がどういった方法で商品を仕入れ売っているのか、僕は知っている、営業妨害と言われる事を、偽りの接客を、爆破知っている、愚か者の休日の過ごし方を、僕は知っている、第三次産業の仕事に、殆ど価値や意味が無いのに適度な給与がもらえてしまい、其れにより、全く惰眠が貪れる事を、工場働きの過酷さを、しかし、その安定した給与の魅力を、警備会社の警備の大変さを、其の実態を、夜間の仕事の大変さを、二十四時間働き続ける疲労を知っていたが、それらはやはり愚であった、それらの仕事は確かに愚であったのだ、無用の人員。


 愚の政策。


 もはや、文句しか出て来ない。


 無駄。


 無意味。 


 無価値。


 変わりは幾らでもいる。


 そういった無価値なもの。


 そして、高等さ、高貴さ、そういった、芸術。


 芸能、学術、スポーツ。


 このような、いわば、高等でいて、人間の持つ知性、努力を怠らないこと、愚民性からの脱出は、やはりこの愚民共との乖離、団体との別離であろう。


 愚かな、愚民どもとの違いはこの様な、絶え間ない、挑戦と、休まない努力、学習、そして進化なのだ。


 世の中は、多くの知識に溢れている、一つの現象から学べる事は、無限だ、其処から、ブレインストーミングで無限に、また知性は広がっている、連想ゲーム、そして、正しい知識を付ける、疑問に思った事はその都度調べて、覚えておく、忘れないように頭に、何度の念じる、そうして覚えるのだ。


 そうして得た知識を、知恵を繋げる事で、其れは芸術となり、学術となり高等なものとおなる、スポーツは闇雲に努力しても結果は出ない、正しい知識、いわば姿勢や、練習内容をこなす事で着実にその実力を伸ばす事が出来るのだ、其れは、科学だ、科学で、よりよい記録に更新されてきた。其れは選手の努力もあるだろうが、歌学なのだ。学習なのだ。其の為、こういった物はコツを掴み極める高等なものなので或る。


 組合が、出来て、その団体が、大会を催す位に高等な、技術の世界、体力の世界、其れが、世界大会だ、こういった物は、何世紀も以前からある事だ、高等なスポーツ大会。


 私は、此れは愚民ではないが、スポーツの興行化は正に愚民の考える事だと思った。


 そう、御金儲けで或る。


 御金にならないのだ。


 高等なものは価値を持つが御金にはならない、御金は紙切れで本来はそれ以上の価値を持たない物なのだから。そうに違いない。


 御金が無ければ、成らぬ。


 其の為には、もはや金持ちの資本家から御金を何かしらの方法で、得るしか無い。其れが商売だ。


 高等な物は商品なのか、其の人格まで売るのか、何が御金になるのか、服、靴、食品、家、トイレ、医薬品、インターネット、パソコン、物語、本。


 人身売買は禁止されている、昔は、ずっと昔は、そういったものが商売の主流であったが、現在はまず禁止だ、捕まってしまうだろう。


 御金の無い者が、御金も得るには、少しずつなるべく多くの人間に、買ってもらうのだ良い。


 其れは例えば人口の三割が買えば十分な儲けになる。こういった商法でしか金儲けは出来ない。


 資本金を集めるのも大変だ。


 どうにかして、御金を貯めるには、労働者になるしかないのか。


 そうなのだろう。


 高等なものは、儲からないのだ。


 そして、更には、公務員。


 國から金が、給料が出されるという彼等は、果たしてどうだろうか。


 彼等の、活躍はどうだろうか、正義なのだろうか、公務員は人民を助けてくれない。


 公務員は其れで生計を立てている。


 昇進したら偉くなる。


 偉くなって、責任が重くなって、もう其れは其れは大変な、人間になり、発言力が上がり、弱い一般市民を食い物に出来るようになる。


 けれど、どうだろうか、公務員は需要が在るのだろうか、学校の先生は別として、警察、はかっこいいし、消防士もかっこいい、公務員もかっこいいのはかっこいい、軍隊はメタルかっこいいしし、国を守るヒーローじゃないか、やはり、そうか、社会的強者なんだ公務員は。


 そう。公務員は、偉い。


 公務員は国の為に努力する。


 努力して国に貢献する。


 其れが公務員だ。


 当然の事だ。


 愛国心の幾つかがない人間など果たしてこの国には居ないだろう。


 教育くらい無償で、大学まで受けさせたらどうなのだろうか、実際は国に不満しかないが、

 

 しかし、自分の国が好きだろう、育った国を誇りに思わないはずは無い。


 けれど、私はやはり公務員という人間が嫌いらしい。


 公務員。


 どうも、この響きは・・・。僕は違った形で国に貢献しよう。


 この様な身分でいうのも何か良くないが、私は自由だ。


 私は愚か者だ。


 国の恥だ。


 取るに足りない一市民だ、しかし、私は孰れは大きな存在になるのである。


 何にしろ、私エゴイズムの自分勝手の、独占的な、自分中心人間だから、勝手な人間である、この様な身勝手な人間はいつか然るべき報いを受けるものかと存じ上げますが、己は己を決して許しては居ません、己は、必ず、宿願をはたさんと願います。国家の繁栄を、願います。


 「口を慎めこの下民がああ。」


 そう、この世界は、身分社会。


 決して平等なんかでない、絶対的な力が存在する。


 それによって、治安が守られている。


 其れによって国の形を保っている、今にも無くなりそうなこの国を。


 普段は命の危機を感じる事はない。


 其れは、守られているからだ、国に。


 そう、どんな凶暴な人間が、いつ殺しに来ても、資産を奪いに来ても、命を狙いに来たっておかしくない。


 隣国の餌食にされてもおかしくはない。


 国家が民主政なのは、形だけだ。


 圧倒的な独裁ではないものの、やはり、票取りゲームである以上は、完全なる民主化は実現しえない、影響力此れが正義に成りうる。


 支持を集めたのが勝ってしまうのだから、背後に強力な力があれば、簡単に国民は飼いならせられる。


 此れはやはり、そうである。国の代表も未来は予言出来ない。


 国民の希望も解らない。


 財政の立て直しも、未来の国の姿も解らない。


 分からないが、赤字を出してはならない、そういった鉄則はある。


 ノルマは存在する、最低限は確かに存在する。


 しかし、最低限が上がっていけば、其れを維持するのは至難の業だ。


 其れが当然、或る事が当然になったものをなくすのは、難しい。


 正しくは、ない。


 我らが望みは何か。


 彼らが望みは何か。


 まとまりは在るのか。


 この国家に未来はあるのか、分からないのか、分かっているのか。


 少なくとも私だけは、世界中がこの国を捨てても私は見捨てない。


 国を愛し、貢献したものには表彰を行う。


 そして恩を売る。封健的なこういった、国と国民との間の美しき、方程式、国家の為に尽くせば、ありがたい言葉が送られる、其れ相応の礼がある、威厳ががある、品格が備わっている。王の品格。


 國は、無くならない。


 決して無くなりはしない。


 正しく導けるのだ。


 各業界の専門家、知識人、科学者、芸能人を丁重にもてなせ、国の役目だ。


 この国にいていいと、素晴らしいと思われる厳粛さで、高貴さで出迎えよ。

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