果てしなく残酷で、汚れた世界 作者が2020年に書いた、小説になっていない問題作、読んでみると、自分が書いたとは思われないほど天才的で驚いた、絶賛と激怒の嵐!!!

無常アイ情

1 水泳鯨は、発狂して海で溺れて死んだ。

 私は酷い人間だ。


 こんな身勝手でどうしようもない人間もなかなかいないだろう。


 謝ろうとは思わない、只、惨めで身勝手で、自分勝手な人間だと自覚しているというだけの事だ。


 もし仮に世の中が、僕のような人間で埋め尽くされた暁には正常に社会は機能できず、協力もせず、挨拶もなく、身勝手に、働かずに、研究やら、読書やら、をして誰も労働するものは居なくなることだろう。


 僕は、医者でも無いのに、医学を独学した、数学者でも無いのに数学を独学した、外国語を四か国語は勉強して、人々が働いている合間にそんな事をしていた。


 学者でも無いのに、学者の読むような本を読み、映画監督でも無いのに一眼レフのカメラを買い、画家でもないのに、f百号のキャンバスに絵を描き、小説家でも無いのに、小説を書いた。


 漫画家でも無いのに漫画を描いて、音楽家でも無いのに音楽を作成した。全て自費で作成した。


 苦労人でしかなかった、わざわざアルバイトで御金を稼いで、その御金で画材やら機材やら、本やらを買い揃えて、大学には三浪して名門校に入学して、その頃にはもう二十一歳で、ブログを更新したり、動画を投稿したり、小説を公募に応募したり、音楽を投稿サイトにアップロードしたり、トーク動画を撮ったり、演奏動画や歌動画を撮ったり、本を読んで得た知識を解説したり、建築士の資格を取ってみたり、菓子パン職人の資格を取ってみたり、とにかく成らずものの癖に、何かにしがみついて必死に藻掻く自分は、愚かしいし滑稽でさえある。


 そんな、身の上話はさて置き、僕はあの有名な水泳(みずおよぎ) 鯨  に会った。


 鯨とは幼い頃からの友人で、彼は、若くして死んだと思われていた、しかし名前を変えて生存していたのだ。哀川 青空という名前と黒画峰 妖花という二つの通り名で活動していた。


 高校時代から天才の片鱗を見せていた彼、水泳 鯨を、突如精神の病に罹り、発狂し消息を絶っていた、死んだと周りは理解していた。


 そんな彼がまさか、こんな、都会の学術都市の一角にいるだ何て思いもしなかった、国でも指折の名門校に彼は通っていたのだ。


 「あれーーー、貴方まさか、高校の時同級生で学校一、いいや、国で一番の成績を取っていた全国模試一位で校内テストが何時も満点だった、水泳 鯨君じゃあないの。」

 彼は、苦笑していた。


 「まさか、君にこんなところで遭うとはねえ。学年の落ちこぼれにして、赤点の留年擦れ擦れの、君がまさかこの大学に受かっていたとはねえ、驚いたよ。」


 「三浪ですけれどねえ。」 


 「貴方の方こそバッサリと消息を絶ちなさって、もう死んだのだと学校の人間は、思っている事でしょうよ。まさか幽霊か何かでもないでしょうしねえ。」


 「僕は、死にましたよ。水泳 鯨は、絶望して、其の儘に七月 上旬の時節に死にました。其の儘固まって動かなくなりまして心拍は静止し、死んでしまったのです。」


 「それじゃあ、貴方は一体?。」


「私はですね。はい。複製品ですよ、水泳 鯨の遺体から創った模造品でしてね、現在僕にそっくりな瓜二つの思考回路も其の儘な、僕の模造品が三人いましてな。その模造品として彼の生前の怨念いわば恨みを晴らしているのですよ。」


 「其れは、誠しなやかな事とは思えん。」


 私は、耳を疑ったし、やはり彼は精神異常患者で、このような譫(うわ)言(ごと)を述べてしまっているのではないかと不可解に、不審に彼を観察した。目元には大きなクマが出来てずっと寝て居ないことがよく分かった、今にも発狂して、飛び出して、衝動的に死に走る気配さえみてとれた。


 其れから、数日後彼は、姿を変えて、海に飛び出した。


「僕は、此処ではじまったんだ。この海で僕は始まったんだ。わあああああ。僕は海の子だぞおおお。ぎゃああああ。」


 彼は正気ではなかった、もう狂人染みていた。溺れて死んでもおかしくなかった。彼は、泳ぎ続けて、そしてくたびれて、死んだ。


 「溺れて死んだってよ。」


 「溺死か。」


 「何だ。なんだ。こんな冬の寒い季節に海で泳いでる奴は正気じゃあねえよ。」

 そう。彼は、もう人間の身ではなかった、凍え死んでもおかしくない中、海を一日中泳いで其の儘、凍って死んだのだ。」


 「こりゃあ。ひでえ。何処の誰だか知らねえが、まさかこんな海のど真ん中で凍った儘、沈もうとしている遺体があるだなんてよ。」


 船長はその遺体を引き上げて。、


 「仕方ねえから、供養しといてやるか。」

 といって、港へ還っていきました。


 港に着くと船長はその遺体を、土に埋めて簡単な石を削って墓を創り供養しました。その船長の名前は工藤 又兵衛といい、海賊をしておりました。


 「船長、こんなところに上陸したら海軍に捕まりやすよ。」


 「わわわわわわわわ。完全に変装は出来ておるわい、わわわわわ、しかしまあ奇妙というか奇縁じゃあねえか。」


 「この死体、船長の知り合いだったんですか?」


 「知ってるも何も、死んだといわれていたが、ずっとその死体が見つかっていなかった人間さあ。こいつあ天才で、有名高校生だったもんでえ、おらが高校生の頃は、もう世界的に有名だった学者さんだえ、高校生で学者とよ、其れぐれえ頭の良かった奴なんじゃが、何かの原因で、気が狂っちまてえ、もう発狂して絶命したといわれておってえなあ。」


 「其れって、あの水泳 鯨のことじゃないですか?。」


 「彼の事をしっとーとかあ。テレビニュースにもなっとたけんなあ。」


 そう、彼は二度また死んだのだ。海に溺れて死んだのだ。


 縁結 狂歌は、この世界の奇縁を探していた、ふとした切っ掛けから、その奇縁により、結ばれ、繋がっていくこの世界の不思議な法則を集めていた。


 「奇縁じゃ。奇縁。この世界には、意図せずとも運命の儘に出会う、出会うべくして、その時に出会う、そういった法則が隠れているんじゃ。と狂歌はいった。


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小説になれてない支離滅裂な作品です。


2年半ほど前に、書いた作品です。


主人公が変わったり、作者の演説が始まったり、無理やり話をくっつけていたり、思想強かったり、します、ご注意ください。


内容は、かなり、面白い発想はあると思います、楽しんでいただければ幸いです。


面白い、フォローしてやってもいいかなと、思った方は、してくださると、ありがたいです。


どうか、よろしくお願い致します。

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