第3話 初めての女の子のお家です。
ホームルームの時間
『交換留学生方はA組へ来てください。』
「遠いけど行くかー」
「凄い棒読みね」
そんなことないけど?
「さっさと行くよ」
「「うぃ」」
ゆあと適当に返事をしといた
教室の黒板にはどの席に誰が座るか書かれており俺たちの名前の左隣には別の名前が書いてあった。俺たちの席は人一人挟んで並べられている。
続々と生徒が席に座っていき自分の隣にも生徒が座った。
『また、会ったね♪』
また?
左を向けば金髪碧眼の少女が座っていた。
「シャル?!」
驚いておると、先生の話が始まった。
「左にいる生徒の家に泊まらせてもらいます。お家の方の言うことを聞くのですよ。」
先生なんで俺だけペアが同性じゃないんですか?
『それでは解散』
オイコラまで先生どもなぜ女の子の家なんだ?
先生に言うと『私じゃ嫌なの?』とか、周りの人に『あの人可愛いシャルちゃんの家に行けるのに文句行ってるの?』とか変な噂が立っても困る。
ピロン♪
LINEの通知がなった。
〈ゆあ〉
そのかわいい子食べちゃだめだからね!
人のこと何だと思ってるんですか?
そもそも人を食べた覚えはない
『そろそろ行こうか』
『わかった』
もう三十分ぐらい歩いただろうか、まだ着かない。
『ここが私のお家です。ほ、ほら、あがって』
「お邪魔します」
『なんて言ったの?』
『お邪魔します』
『律儀』
つい日本語で喋ってしまった。
『ご両親は?』
『いないよ、一人暮らしだから』
ん〜?
状況がまったく読めない、大きい家、広い庭、一人暮らし…………?
これは……大丈夫なのか?
『お邪魔します』
ちゃんと言い直した
『どうぞ〜』
これ一人暮らしなんだよねなんで部屋4つあるわけ?
『手前から2つ目の部屋を使ってね』
『ありがとうございます』
『(頑張ってタメ口にしてるのに……)』
部屋に入って思ったけど広くね?
俺の部屋の1.5倍ぐらいあるんだけどこんだけ広いと好きなように使えるし本を置いてないからもっと広い。
『家具がまだ買ったりしてないから少しの間だけ客室使ってもらえるかな?』
『わざわざごめんね』
『いいの、いいの家具だけ決めといてね。』
『うん』
家具ってないじゃんどこで寝るの?
『一個奥の部屋からは客室だから少しの間だけそこで寝てもらえる?』
『わかりました』
予定の部屋より一つ奥の部屋で荷物などを下ろす。実際大した荷物は持ってないが。
あと、荷物がたくさん送られてくるの言わなきゃ。
コンコン
『どうぞ〜』
『そ、そういえば荷物どうしたの!?』
そんな深刻な顔をしなくてもいいと思うけど……
『ごめんね、言ってなくて。多分明後日ぐらいに色々届くと思うから』
『届く?なんで住所知って……』
『本当はこの家に来てから学校に行く予定だったんだよ?』
『ん?』
あれ、この子ポン?
手紙って渡されてるよね?
『手紙渡されてますよね?』
『渡されたような、渡されてないような?』
『これから手紙は俺に一度渡しましょうね?』
『はい………』
初日にしてシャルロッテは少しだけ優太から大丈夫かと心配されることになった。だが、彼女はそのことに気づいていない。
『夕飯はどうするの?』
『そうそう、ついでにそれも聞こうと思ってたんだ!何か頼むから何食べたいか教えて?』
『自炊は?』
『しないけど?』
この子見た目によらずダメダメかもしれない
『それで何にする?』
『おすすめで』
『りょー』
そういえばコンセントの穴違うからプラグ買い換えなきゃいけないわ。
パソコンを使って色々とやってるからこのままじゃ電源すら付けることができない。
都合のいいことに明日は土曜日
明日買いに行くか。
取り敢えず配信がいつからできるか分からんから報告のツイートすることにした。
後は事務所に連絡をした。
《返信》
取り敢えず頑張ってください
マネージャーより
おい〜!
リビングに向かう
思っていたとおり部屋は広いしテレビは大きいおかげにソファーもテーブルも大きいし広い
あ、DMきた。
アトラパパありがとうございます!
素敵な絵いつも使わせていただいてます。
全部英語だけどいつもわかりやすい英語を使ってくれる。最近はローマ字で書いてくれるときもある。
我が子に感謝 推しに感謝
推しに絵を褒められるのは嬉しい
ピンポーン
『きた〜!』
走ると危ないよシャル
『さぁ食べましょう』
『飲み物とるね』
『私、コーラ』
『ん』
「いただきます」「いただきます」
少し拙いけど遅れていただきますと聞こえた
『これ、ハンバーガー?』
『そうだよ』
やっぱりか〜、終わった………
優太はこの先アメリカのサイズについていけないと確信した。
『大きい』
『え〜ごめん、私のと交換する?』
『お願い』
『どうぞ』
『ありがと』
俺は交換してくれて嬉しいけどシャルは嫌じゃなかったりしてないかな……関節キス
一方シャルロッテは
(私のと交換する?、なんて言って食べかけ交換しちゃったけど……これって、間接キスだよね!!!ど、どどどどうしよう!!!あああぁ〜!!!!)
それどころではなかった。
『シャル顔が赤くなってるけど大丈夫?』
シャルロッテへ更に追撃!(無自覚)
『え、あ、うん、だ、大丈夫だよぉ〜?』
『辛かったら言ってよ?』
『大丈夫です!』
シャルロッテは敬礼をして、元気よく答えた
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