F級冒険者とA級冒険者③
『レベルが1→9と上がりました。スキル【物理耐性】の熟練度レベルが1→2と上がりました。スキル【身体強化】の熟練度レベルが───』
聞こえる機械音は、ステータスの1部が上がった事を知らせるシステム音だろう。
そう思った俺は、未だ聞こえるシステム音を無視し、もっと効率が良い方法を行った。
「『ステータスオープン』」
──────────────────
職業「剣士」
レベル「9」
魔力「D」
筋力「E」
体力「E」
俊敏「D」
耐性「D」
〜〜〜保持スキル〜〜〜
ユニークスキル:【自己再生 Lv2】【???】
アクティブスキル:【身体強化 Lv3】【剣術 Lv2】【気配察知 Lv2】【斬撃 Lv1】【縮地 Lv2】【物理耐性 Lv2】【火炎耐性 Lv3】
ダンジョン攻略の証:『チュートリアルダンジョンの裏・無限牢獄』
──────────────────
(1回の戦闘だけで、ここまで強くなったのか………)
───と、ステータスを見て少し考えている時、後方から拍手の音がしてきた。
「流石ッスね先輩。これポーションッスよ」
「あぁ、ありがとう」
「ゴホッゴホッ! ───ちょっ、おま、どんなポーションを使ったら魔力が8割も回復するんだよ!?」
「え? そりやぁ、『
純粋な目をして、首を傾け。魔力だけとは言え、下手したら数十万する
「まぁ、先輩の言いたい事も分かるッスけど………今は休息が大事ッスよ」
「いや、でもなぁ………」
「大丈夫ッスよ。私、こう見えてお金持ちッスから!」
「いや、それ自分から言うのは違うんじゃ───」
戦闘終わりの小休憩ではあるものの、ここは歴としたダンジョンの中だ。
モンスターを倒しても、またモンスターが現れるのがダンジョンと言うものだ。
『ガルゥゥ!』
「っ、またヘルハウンドか!? ちっ! もう1戦やるしか───」
「待って下さいッス、先輩。今度は私の番ッスよ?」
俺の肩に手を置き、制止の声を上げ。後ろを振り向くと、
『ガルゥゥゥ!!』
「おっと、危ないッスね」
ヘルハウンドの威圧、攻撃を
「───さて。先輩が見ているッスから、少しだけカッコよくしないとッスね」
ボソリと言葉を呟き、
『ガルル!』
銃口から発射された弾丸を、ヘルハウンドは
「あ、そう言えば言ってなかったッスね。───その弾丸、跳弾してるッスよ?」
岩、壁、地面。あらゆる物質を跳ねて繰り返し、弾丸はヘルハウンドに当たった。
ただ弾丸が当たるようだったならば、ヘルハウンドら躱す事が出来ただろう。
───しかし、
才能と言う、言葉で言い表せない戦闘をする者こそが───A級冒険者「
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