F級冒険者とA級冒険者①
F級ダンジョンに部類される『ツブァイダンジョン』に、俺と
「ここがダンジョンの中、か………」
最初に見えるのは、大草原。そして、川や岩が堂々とあったりと、以下にもこれがダンジョンだと分かるような景色をしていた。
「どうッスよか、先輩? ダンジョンの中も案外良いもんッスよね?」
「…………あぁ、そうだな」
だからこそ、時間を掛けてまでやって来たこの見晴らしの良いダンジョンで、
俺が気づかないフリをして、
「それで? さっきは、冒険者はモンスターを倒せばいいって言っていたが………細かく言えば、他にもあるんだろ?」
「えぇ、もちろんッス」
返答をした後、
「先輩。この赤丸って、何の意味が込められているか分かるッスか?」
「ふっ、俺が分かるとでも?」
「いや、そんな自信満々に言われてもッスね………」
頬をかき困った顔をした
「え〜とッスね───まず初めに、ダンジョンからモンスターを効率良く倒せる『アイテム』が出現するのは知っているッスよね?」
「そんな事もちろん知って───あぁ、そういう事か。
───用するに、アイテムを見つけて冒険者ギルドに売れさえすれば、副収入として得られるというシステムになっているのか」
「えぇ、そうッス」
「で、話は戻るッスが───この赤い丸は、一時間ごとにアイテムが出現する場所を示しているんッスよ」
「え、
「あ、でも値段は少し高めッスよ?」
話をしている時。───突如、割って入って来たの1体のモンスターであった。
『ガウゥゥゥ!』
事前に習得していた【気配察知】のおかげにより、攻撃を躱し。両方とも、距離が十分離れた場所に着地をした。
「どうするッスか? 先輩が言うでしたら、私が直ぐ終わらすッスけど───って、もう行っちゃたッスね」
目の前に居るモンスターは、純黒な毛皮に獰猛な牙。まるで、〝地獄の番犬〟に似た姿をしていた。
(まずは………【鑑定】)
不眠不休………ではないが、必死に覚えたスキルの内の1つを俺は使った。
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ヘルハウンド「D級」
レベル「13」
魔力「D」
筋力「F」
体力「F」
俊敏「D」
耐性「D」
〜〜〜保持スキル〜〜〜
ユニークスキル:【火炎操作】
アクティブスキル:【気配察知 Lv2】【火炎耐性 Lv3】【物理耐性 Lv1】
──────────────────
(え、強くね?)
スキルはどうあれ、
そして、俺は1呼吸を置き。腰に掛けてある
(レベルは12違いか───だが、それでいい。冒険者という『日常』を楽しまなくちゃな!)
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