第2話 学校そして違和感

俺はあの後、なんとか午後の授業には間に合い自己紹介をさせてもらった


「俺の名前は荒垣あやせです。隣の高校から転校してきました。部活などはまだ決めてません。よろしくお願いします。」


俺は自己紹介が嫌いだ、した後妙な雰囲気になるのが嫌いだ

そして今、お昼後のガヤガヤしていた雰囲気からシーンとしてしまった。

そう俺は自己紹介を失敗した


「は、はーい、よろしくお願いしまーす

じゃ席は一番後ろのかのさんの隣かな」


やめてくれ、気まずい雰囲気の中明るくしようとするのは、俺が悲しくなる

1人悲しくなりながら俺は静かそうに本を読んでいる女の子の隣に座った


「かのさんだっけ、よ、よろしく」

「ん、よろしく」


あれ、それだけ?まぁそんな感じはしていた


「あやせくん?」

「ん?あっはい!」

「あはははは、緊張しなくて大丈夫だよ

私西森あすか、よろしく!」

「あ、よろしくお願いします!」


あぁ〜よかった俺の前に誰でも話せそうな女子、その隣も結構話しやすそうだ


「初日から遅刻なんてヤンキーだね」

「あ!いや、体調不良だったというか、なんというか」

「あははは、わかってるよ、慌てんなって」


あぶね、こやつわざとヤンキーだけ大きく言いやがったな


「そういえば、俺の隣の席の人は?」


窓側の一番後ろがかのさん、その隣がおれ

その隣が休みの人だ


「ん?今日ザボりだって」

「ヤ、ヤンキー?」

「あははは、違うってビビりすぎだろ」


ふぅー、自己紹介では失敗したが俺の人間性アピールができた

決してびびってるわけではない、アピールの一環としてわざとびびったんだ、びびってるわけじゃないからな


「ところで、なんかみんな暗すぎないか?」

「あー、さっきの自己紹介暗すぎたからなー

なんか棒読みだったし」

「おい!えーっと」

「西森ゆうただ、こいつとは双子だ」


へーなんか似てると思った


「よろしくお願いします!」

「あぁーよろしく!」

_________________________________________

そんなこともあり俺は初日の学校を終わらせた

「おにーちゃーん、学校どうだったー?」

「おい!勝手にはいってくるなよ」


こいつは俺の3つ下の妹の荒垣さなだ


「もしかしてお取り込み中だった?」

「ちげーよ、その目やめろ、、その目」

「そんなことより学校どうだった!」


んもう!万が一お取り込み中だったらどうするんだ!

そんなことを考えながら今日学校について考えた


「んーなんかおかしいんだよな」

「ん?おかしい?」

「なんか、みんな下向いて暗いんだよな」

「それはお兄ちゃんの自己紹介のせい」


俺も最初そうだと思ったがあれは明らかに暗すぎる、先生に怒られた後のような雰囲気だ

それはそうと


「妹よ、」

「ん?」

「なんでお兄ちゃんの自己紹介のせいって言うんだ?それだと普段から暗いやつみたいじゃないか」


「あ、じゃ、じゃあ行くね」


え?今の素なのか?わざと言ったわけじゃなくて?え、俺って普段そんなに暗いの?


少し傷つきながら俺は明日のため寝ることにした。

























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