寝る
s:「ふあぁ...そうだ、風呂に先入る?」
z:「どっちでもいいよ〜」
s:「じゃぁ先入ろうかな...バッグの中にある本読んでていいよ〜」
z:「はーい!」
そして自分以外誰も2階にはいなくなった。
s:「ただいま〜」
z:「おかえり〜...てか髪乾かした??めっちゃ滴り落ちてるけど...」
s:「乾かした。十秒ぐらい。」
z:「なっ...そんなんで乾かないだろ!!」
s:「いーさいーさ、細かいことは気にしない。」
そして布団ゴロゴロがまた始まる。
z:「じゃぁ自分も風呂入ってくるよ〜」
s:「はーいっ!」
z:「ふぅ...っていうか先に寝てるんかーい!!」
s:「...なに...?」
z:「いや寝てないんかーい!!」
s:「どした?」
z:「いやいや、寝てるかどうか。」
s:「大丈夫。寝てないから。」
z:「まぁいいや。おやすみ。」
s:「おやすみ。」
s:「寝た??」
z:「ふぇ?」
s:「こりゃ起きてるな...」
逆さに映る顔がある。
z:「おーい寝ないの〜?」
s:「だって眠くないんだもーんっ」
z:「ふぅ...自分は寝る。またあした。」
部屋の照明がつく。
s:「山から助けたのはだーれだっ」
z:「さっちゃんでしょ?」
s:「うん、じゃぁ、命の恩人ってことで。」
カバンから何か小さい箱を取り出す。
s:「眠くならないから神経衰弱しよう!」
z:「自分でできるじゃん...」
s:「一人だとつまんないよ〜」
z:「じゃあアナログソリティアとかしたら?パソコンに入ってるものを本当のトランプでするみたいに...」
s:「めんどくさーい」
z:「今はもう22時半になってるから寝させてよ...」
社会人になってもこの時間に寝ている...とは言わないが、眠い。
記憶だけではなく体のリズムまで過去に戻ったみたい...
s:「ほら、並べたから。[ぶたのしっぽ]にする?そっちの方が長いし、起きやすいかもよ...ニヤッ」
z:「それよりいつも何時に寝るの?」
s:「さぁ、夜中0時ぐらい?」
z:「どうしてそーなるの?」
"あの"答えが返ってくると思う。
s:「いつも言ってんじゃん...本読んだり漫画読んだりしていつの間にかこの時間って...」
やっぱり。
z:「そうだね...」
s:「神経衰弱、しないの?違うのにする?」
z:「あ...弱らせる方で。」
s:「どっちも頭使うけど?」
z:「じゃあ神経衰弱で。」
結果、自分は3回に及ぶ神経衰弱で頭を使いまくって目が冴えてしまった。
向こうは眠くなったみたいだけど。
そして、4回目で自分がどれを取ろうかと考えているうちにさっちゃんが床に寝てしまった。
自分は高学年の立場と年上の立場との二つの「上の立場」があるので、そっと起こさないように布団まで移動、軽い布団をかけた。
そしてエアコンのリモコンで室外の温度を確認。
屋内27度、屋外34度らしい。
いやぁ暑い。
それじゃぁ、自分も、
「おやすみ。」
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