第38話 一緒にテスト勉強すると色々みえてきた(彼氏目線①)
今日は、友達に誘われて放課後一緒に勉強をすることになった。
はっきり言って、初めてのテストなんてどうやって勉強したらわからないし、1人では塞ぎ込んでしまう傾向があるなって思ってた。
だから、この誘いは俺にとってはラッキー。
それに、なんていうか高校生っぽいのなのも俺としては嬉しい。
経験してみたかったことではあるよな、放課後に勉強会なんて。結構青春っぽくない?
それに最近、家帰るとめんどくさいこと待ってるし。
はぁ、マジ最悪。全然楽しくないんだが。
放課後になり、始まった勉強会。
全く面白くない。
俺としては、みんなでワイワイ質問とか時には雑談しながら、楽しんでやってくもんだと思ってた。
だけど、みんな真面目に勉強しているし、それでなくともあんまり話したことのない人もいる中、勉強するっていうのはそれだけでストレス。
まじで失敗したなぁと思ってた。これなら帰ってても一緒、いや帰ってた方がマシだったかも。
やっぱドラマとか漫画だけの世界か、あんな楽しそうで男女で仲良くなるイベントって。
とりあえず勉強だけはするか、時間の無駄だしな。
でも、だんだん時間が進んでいくと、みんなワイワイやりだした。
時間が経って緊張も取れ出したのか、質問しあったり、教えあったりして、まさに勉強会って感じになった。
そうそう、これ!俺はこういう会に憧れてたのよね。わからないところは聞きやすいし、勉強の効率もいい。こういう勉強法っていいっていうしね。
初めての試験だけど、これならなんとか乗り切れるか、よかった勉強会参加して。
疲れた、、
2時間ぐらいだって俺は疲れがピークに達していた。勉強会が楽しいって言ったってはっきり言って勉強なんて楽しいもんじゃない。
楽しいと思ったのは、はっきり言って一瞬だけ。集中できる時間があっても、結局は嫌いな物。しかも、みんな頑張ってる中、携帯いじるのも気がひけるし、いじりにくい。
もう、いいんだけど。だけど、誰も休憩しないしなぁ。のんびりしないの?だれか。
とりあえず何回かトイレに行って休憩がわりにするしかない。
すると、
「ちょっと休憩しない?」
と誰かが言った。
え?まじナイスやん。
みんなも疲れていたのか、揃ってみんな賛同した。
よかった、疲れてたの俺だけじゃなかったんだ。まぁ、そうだよな。それはそうに違いない。
休憩しようとなると、みんな行動は早く、みんなで「休憩時間どうする?」
「ここの机でお菓子食べる?」
とか言って、エンジンがかかったら、もう俺たちは止まらない。だって高校生だしね。
みんなで売店に行ってお菓子とか買ってきて、ちょっとした菓子パみたいになった。
「どこ中?」
「俺、何中のバスケ部のやつと仲いいよ。知ってる?」
そんな会話が飛び交う。
はっきり言って入学から数日は中学トークで乗り切れる。相槌打ってればなんとか会話は進むし、中学時代の話って話題に事欠かない。
だから、今日だって、あんまり仲良くない人も多い中で、中学トークはまじ強い。
しかし、時間が経ってくるとなんだか話すことも無くなってくる。
それはそうだよなぁ。もうさっきから、お菓子うまっ、とかテストだるいよなぁとかしか言ってない。
やばすぎるほど気まず。
すると、誰かれともなく、
「ねぇ、付き合ってる人とかいる?」
とか言い出した。
はい、きたよ。こういう時にはやっぱり恋バナになりがちね。はいはい。
まぁでもこの話題なら俺は中心になれる。
だって、彼女いるし。
彼女とは中学3年から付き合ってて、もうすぐ半年。
高校は違うくなっちゃったけど、一応続いてる。
高校違うって言ったって、彼女とはそんなに離れた高校じゃないし、連絡だって取り合ってるから、別に別れることはないよ、今のところはね。
まぁ、でも最近は別れも視野に入ってきてる。
これ、話題に出してみる?引かれるかな?
まぁ、物は試しでしょ。それに、新しい彼女探すのにもいい機会だわ。
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