第14話ガイアの過去

「ふむ、やはり同じだ。」

国王は2つのスコープを見ながら言った。


「800年前の初代女王の創り出した国宝と全くと言っていいほどに同じだ。」


一つは800年前に初代女王ナスリアル・ハルケートが精霊により与えられた力で生み出したもはやロストテクノロジーと言えるほどの

逸品だ。

もう一つはミントという中隊兵が精霊の力の派生の中でも最も原初に近い創生魔法で生み出した物。その者もかなり興味深い。だが

あのルイスと言う青年が誰も知らないはずの作り方を知っていた。


「彼の祖国の物なのか?まだまだ彼等には聞くことが山盛りだな。」

彼は不敵な笑みを零した。


「へっくしょぃ!」

「わぁ!びっくりしましたよ!風邪でも引きましたか?」

「いや、多分誰かに噂でもされたかなぁ?」

「そんなので風邪は引きませんよ」


俺とミントは王女である彼女を奴隷契約から解放した事により、褒美の勲章と階級の3階進

と豪華な部屋が与えられた。なのでその引っ越し中なのだ。

ミントの創生魔法はかなり珍しいらしく、同じ力を持っている、スキンヘッドの大尉に中尉として支えることになったらしい。


「しかし、凄いですね。ご主人様が敵の大総統を殺した事によって奴隷契約されていた人達も加えて反乱を起こしてこの町を見事取り返せたようです。」

「俺はそんな事より何で王族のガイアが奴隷にされていたのか知りたいんだけど。」


そう聞くと彼女は荷解きをしながら目を細くして話し出した。


「この屋敷は元は王族の別荘だったんです。でも、ここにいた時に急に後ろから殴られて気を失っている間に...」

「そんなガイアを無理やり戦争に出していたのか。許せない…」


おれは持っていたロープをぎゅっと握る。


「でも!それがあったおかげでご主人様に会う事が出来た。手も結局は治してもらえるのですし、良かったと思えば良いよ。」


そうなのだ。俺がガイアの両手両足を切り落とした事を知ると

「それは何も知らない軍人としてはとても賢明な判断だった。敵が爆弾を持ってきている可能性なども高いのだ。

確かに孫だ、君に対して嫌な気持ちには少しなる。しかし、わしが同じ立場でも同じ事をしていただろう。」

「それでも、俺は。」

「大丈夫です、私は今も楽しく暮らせているので…」


みんなが許してくれて嬉しかった。


「なぁ、ガイア」

「何ですか?」

「一緒に居てくれてありがとう。死ぬまで一緒にいような。」

「はい!これからもよろしくお願いします」


俺達はぎゅっと抱きしめあい、その後楽しく話しながら片付けをしていた。その時だった


「国王陛下が何者かに殺された!」


俺達は固まってしまった。


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